手術当日、なんと手術延期に

8月20日、手術当日。
手術は本日一番目の9時から。朝から飲食禁止です。

起きてから手術着に着替えていると看護師さんが毎度の血圧チェックと検温に来ました。
血圧はいつもどおり。
検温は、37.7度
昨日の夜から少し上がってます。。。

看護師さんも、ん!という表情。
「ちょっと、先生に報告してきますね」

これはちょっとヤバいんだろうか。のどの痛みは昨日よりすこし良くなってました。

手術着に着替えて弾性ストッキングをはいてスタンバイ。
手術室入りまで何もすることがないのでぼんやりベッド上で待っていると昨日の偉い先生が来ました。

 

弾性ストッキングをはいてスタンバイ
弾性ストッキングをはいてスタンバイです


偉いのに優しそうな先生は、やんわりとした口調で言いました。

「昨日やりましょうって言ったけど、37.7度はちょっと高いな~。無理は良くない。悪いけど延期にさせてもらえるか? 担当の先生ともこれから話すけども…」


延期!!


いやといえるはずもなく、「はい」と答えるわたくし。

しかし、のどの方はもう大したことなく、熱は多分昨日のステントの影響ではと思ったのですが。
困ったなと思っていたら夫さん登場。
いきさつを説明するとやはり
「延期~!! え、で、いつやるの?」

わたくしもそれが気になっていました。
このまま入院して5日後くらいにやるのかしら?

そんなことを夫と話していたら、担当の白ヤギ先生があらわれました。

「いろいろ準備してきていただいたと思うんですが、今回は延期することで決定しました。すみませんが、そういうことにさせてください。」


と丁重にお話いただきました。

「仕切り直して来月の手術になりますが…」

なんと、来月!翌月9月の2週目あたりになると。


ということで本日でいったん退院ということになりました。

はっきりした日程は次回の外来の時にお伝えいただけることになったのですが…。

職場には手術後1か月ほどお休みしますと伝えていたのですが、このお休みも延長しなくてはいけません。言いづらい。

そしてもうひとつ気になるのは尿管ステント
これは今日抜くとまた次回入れるときに大変なことになるかもしれないので残すことになりました。
次回の手術まで入れっぱなしです

白ヤギ先生の話ではだんだん痛みはなくなるということなのですが、尿道から糸が出てます
これうっかりひっかけちゃったらステント抜けてしまいます。抜けちゃったら大変!なので、尿道のところで糸を切ってからの退院となりました。

尿道の出口で糸を切るので尿道に糸はとおりっぱなし。気持ち悪いです。これも耐えるしかないんでしょうか。。

ステントが入ってることでのおなかの痛みと尿道の気持ち悪さ。この状態であと3週間ほど過ごすことになります。

全く予想外のことになってしまいました。

いよいよ入院。

8月19日、いよいよ入院の日がやってきました。

昨日の尿管ステント留置のお腹の痛みがまだ続いています。

結局痛みでほぼ一睡もできずに朝になってしまいました。お腹の中が熱くなってくる感じと痛みとで寝汗もすごかったです。
早く病院に行って麻酔で眠らせてほしいくらいです。

付き添いは夏休み中の高校生、次男くんです。
荷物を持って次男くんと一緒にタクシーで病院へ向かいました。

着替えのパジャマやタオルは
レンタルが便利

入院手続きを済ませ、次男くんにレンタル品の申し込みに行ってきてもらいました。
入院中に着るパジャマの他、バスタオル・フェイスタオルを1日500円でレンタルしてくれます。
さらに入院セットをレンタルすると、以下のものをプレゼントしてくれます。

ボディソープ
シャンプー
歯磨きセット
ストロー
コップ

スプーン
ティッシュ
                   などなど…


入院中に必要な日用品はこれで問題なくそろいます

おかげで荷物がすごく少なくて済みました。

家族が洗濯物を持ってきてくれる方には不要かもしれませんが、わたくしのように家族は男ばかりの場合全くあてにできないので非常に助かります。

その他入院に必要な手続きを済ませ、次男くんは帰宅。
ありがとね。

明日、いよいよ手術

明日の手術に備えて看護師さんが割と頻繁に訪れます。

検温、血圧測定、入院中の注意事項の説明
など、この日わたくしを担当するA看護師がこまごまと面倒をみてくれます。

昼食後に飲む下剤と明日朝着る手術着弾性ストッキングというきつめハイソックスを渡されました。

下剤『マグコロール』
かなりの量です。 これを150ccの水に溶かしてゆっくり飲みます

 

弾性ストッキング
A看護師さんがふくらはぎ周りを測ってぴったりのサイズを選んでくれました

のどのイガイガはだいぶ治ったけれど
微熱が…

看護師さんが一日に何度か検温と血圧測定に来ますが、夜の検温で37.4度
先週ひいた風邪の熱はもうすっかり治っていて喉の不調が残っているだけだったので、この微熱はもしや昨日のステントのせいなのではないかと。。。とても不安です。

鎮痛剤で少し痛みは和らいだもののおなかが熱をもったようにじんわり熱い血尿も続いています

その夜、いつもの担当医の白ヤギ先生ではなく、婦人科の一番偉い先生が状態を確認に来てくれました。

やはり熱が少しあるのと、治りかけとはいえ喉のイガイガがあるのは良くないようです。
偉い先生が喉の奥を見てくれて腫れ具合を診察。

「あ、そんな悪くないね。このくらいなら大丈夫。この調子だったら明日やりましょう」

ほっとする一言です。

この偉い先生、めちゃくちゃ人柄のいい雰囲気が出まくってます(患者の前だけかも知れませんが)。

だいたいどこの大学病院の教授でも『白い巨塔』の権力者のたる威圧感があったりしますが、この偉い先生はそういう雰囲気が全然なくてとても印象的でした。
大学病院にもこういう教授っているんですね。

しっかり夕食を食べ、あすの手術に備えて早く寝ることにしました。
明日は朝から水も飲めません。
病院の消灯は10時なのですが、昨日ほとんど寝てないので9時過ぎには眠りについていました。

あんまり実感がないのですが、明日、ついに手術です。

入院前日。
泌尿器科で尿管にステントを入れる(2)

顔面蒼白、脂汗ダラダラで痛みに悶えながら看護師さんに車椅子を押してもらいケアルームへ到着。

ケアルームは注射や点滴を受ける外来の患者さんや病院で具合が悪くなった患者さんが過ごす部屋で看護師さんが3〜4人常駐しています。

リクライニングチェアの背もたれをたおし、横になりました。

看護師さんに心拍数と血圧を測られながらも痛みに耐えるのに必死でした。

おでこには髪の毛が汗で貼りつき、背中もびっしょり。

10分おきくらいで陣痛並みの激しい痛みの波が押し寄せ、激痛で息をするのも辛くリクライニングチェアでプルプル震えていました。

だんだんさっきのステント留置、なにか事故ったんじゃないだろうかと疑いの気持ちまで出てきていました。

泌尿器科医、再登場

看護師さんが泌尿器科と産婦人科の医者様に連絡を入れていたようで、先ほどのステント留置の泌尿器科の医者様がケアルームに様子を伺いに表れました。


「大丈夫ですか? こういう方時々いるんですよー。」

激痛に苦しむわたくしを前に笑みを浮かべておられます。

さらに医者様は何かを説明しようとしてか

「〇〇神経って知ってますか?」と。

「……知りません」

と痛みをこらえ、額の脂汗を拭いながら答えるわたくしに変わらぬ笑みを浮かべながら

「知らないですね」

と答えて何度か笑顔で頷き、去っていかれました!

え!! ちょと…!
何しに来たんじゃーい!!!


とりあえずこの痛みをなんとかしてほしいのよ。と看護師さんに目で訴えるわたくし。

その後しばらくして婦人科医の方から痛み止めの点滴の指示が入ったようで、看護師さんから「これから準備しますからね」とはげまされる。

しかし看護師さんは忙しく他の患者さんの処置に当たったり電話に出たりしています。

はよ…。。 点滴たのむ。。

そんなわたくしの苦痛を察してくれたのか看護師さんがこちらを見ながら何やら医者様と通話しておられましたが、通話が終わってこちらへ近づいてこられました。

「グリーンさん、おしっこが出るか確認したいのでトイレに行きましょうか

トイレ…。え、点滴じゃないの?

先ほどの泌尿器科からの指示でしょうか。看護師さんにとって医者様からの指示は絶対なようです。
わたくしの苦痛を察してくれたわけでもないようです。

看護師さんに手助けされ
車椅子でトイレへ

信じられないよろよろっぷりで便座に座るわたくし。
いざ、排尿しようとすると、出ない…。
腹痛と緊張のせいか、それとも大量の汗で水分を奪われたせいか。
そういえば、家を出てからなにも飲んでいません。
いや、もしかしてステント入れる時の麻酔のゼリーの影響ででないとか?

いろんなことが頭の中に浮かびましたが、とりあえず「おしっこは出ない」と言うことを看護師さんに伝え、トイレをでるわたくし。

気づけば外がうっすら暗くなっているではありませんか。
尿管ステントを入れ始めたのが2時半頃、もうそれから3時間以上たっていました

ケアルームに戻ると看護師さんが痛み止めの点滴を用意してくれてました!

ようやく点滴注入!!(涙)

少し落ち着いたらまたトイレに行きましょうね言われ、力なく頷くわたくし。

手術本番はあさってなのに、たかがその前処置でこんなことになろうとは。
先が思いやられます。

婦人科医者様のご登場

点滴を落とし始めて程なくして主治医の婦人科医者様が様子を見にきてくれました。

いつも頼りなく感じていた色白黒メガネ、痩せ型の医者様ですが、この時はすがるような気持ちです。

いままでの診察時間は長くても10分程度だったので医者様との関係はとても薄いものですが、心配そうな表情で「痛みはどうですか?」と聞いてくれました。

「すごく痛いですがさっきより少しいいです」
と、少しづつですが痛み止めが効いてきたことを伝えました。

色白黒メガネの白ヤギ先生はこう続けました。

「入院は明日からですけど、今日から入院もできますよ。ただ、いろいろ準備もあるでしょうから、今日は痛み止めでしのいで明日予定どおり入院でも、どちらでも大丈夫です」

いろいろ準備。。。
そうです。入院時に提出する同意書やら着替えの下着やら家に帰って準備しようと思っていたのです。

このまま痛みに苦しみながら家に帰る不安もありましたがさすがにノー準備で入院するわけにもいかず、この日は痛み止めを処方してもらって帰宅することにしました。

そうこうしているうちに尿意をもよおして来たので看護師さんにまた車椅子でトイレに連れて行ってもらいました。

今回は「出そう」な感じがありました。

…が、出てきた尿は、血尿!
真っ赤です!


「血尿出てますけど大丈夫ですか?」
と、事前に血尿でることがあるとは聞いてたのですが、念のために確認。

「ステント入れると血尿でるから、大丈夫ですよ」と。

確かに泌尿器科の事前の説明でも多少の血尿は大丈夫と言われましたが…。
血尿が出ても大丈夫と言う感覚。やはり病院は恐ろしいところです

点滴が終わる頃、痛みも少し落ち着き、ゆっくりなら歩けるようになりました。もう外はすっかり夜です。


タクシーで家に帰り着いたのは夜8時頃。
入院のための準備をし、痛みに苦しみながら横になっていたのですが、この日はほぼ一睡もできず

痛みは少し落ち着いたものの定期的に激痛が襲ってきて大きな痛みの波が来ると息もできないほどです。

あと◯時間で次の痛み止めを飲める(薬の間隔を6時間開けないといけない)、と時計を見つめながら朝を迎えました。

わたくしが特殊体質なのか、痛みは尋常じゃなかったのですが、その後も尿は問題なく出て(しかし血尿)、ステントは正常に留置されていたのだと思います。

こんな状態ですが、いよいよ入院です。

入院前日。
泌尿器科で尿管にステントを入れる(1)

8月18日、お盆休みが過ぎた頃、術前の処置のために泌尿器科に行ってきました。
入院日の前日です。

医者様に何度も言われたあの尿管ステント留置の処置です。

尿管ステントというのは、膀胱と腎臓をつなぐ尿管というところに通す管です。
何度も医者様に説明されていたのでわたくし若干恐怖を感じていました。

そしてこの尿管ステント留置の処置の5日ほど前、なんということかわたくし体調を崩してしまいました。。。

手術の前に久しぶりに2泊3日の家族旅行に出かけたのですが、その疲れが出たのか、はたまたその頃職場で流行っていた風邪が移ったのか、38度くらいの熱が出て、喉の痛みと咳が少し出るような状態でした。

風邪薬で必死に治して泌尿器科に行ったものの、まだ少し喉のイガイガが残っていて、心配でした。
明後日入院だし、しあさっては手術当日だし、手術ができなくなってしまったらステントを入れる意味がないので風邪気味だが大丈夫かと聞いてみました。

泌尿器科の看護師さんは医者様に確認してくれて

「大丈夫だそうですよ!」

と笑顔で答えてくれたのですが、この大丈夫の意味はステントを入れるのが大丈夫なのか、それとも手術が大丈夫なのか? わたくし少し不安に思っていました。

というのも、全身麻酔で手術を受ける時に気管に管を通しますが、その管を入れるのに風邪をひいていると喉の菌が肺に行って、肺炎を起こすことがあるらしいのです。
術前に風邪を引くと手術ができなくなるかもしれないと手術経験者の友人に聞いていたので大丈夫だろうかと心配でした。

不安を抱えながらもステント入れ始める

まあ、大丈夫ってことだからこのまま決行です。処置台の上に寝て、足は婦人科診察の時のように足台に乗せ開脚のポーズ。
男性の医者様が2名と女性の看護師さんと女医さんもおられました。

医者様どうしのフレンドリーな会話が続いている中、処置が始りました。

まずはアルコールで消毒し、尿道にゼリー状の麻酔を入れる。その後麻酔が効いてくるまで数分放置。

麻酔をするのは尿道の部分だけなので意識ははっきりしています。放置の数分間も医者様どうしのフレンドリーな会話が続いています。
時々わたくしへの「次はこういう処置をしますね」という説明が入ります。

下半身はむき出しですが、上半身は紺色の薄っぺらい不織布の検査着を着ています。病院の中なので暑くも寒くもないのですが、緊張のせいかじわっと汗をかいているのがわかります。

いよいよステントが入る

程よく麻酔が効いた頃、尿道からカメラが入り、膀胱内の尿管の穴を探します。
室内のモニターにわたくしの膀胱内の映像が映し出されます。。。
しっかり尿が溜まっている膀胱の中をカメラが尿管の穴を探してさまよいます。

「あ、これかな、これだね」
医者様が尿管の穴を見つけたようです。

「じゃあ、入れていきます」
とステントを尿管の穴のあたりに持ってきます。
その後ヴーーー…という機会音と共にステントが尿管の中に入っていきます。

つーーっと管が入っていく時の下腹部から背中への違和感。
ずーんとする鈍い痛み。
あー入ってるわー。。。

と思ってると右側終了。


「じゃ次、左入れますね」
とまた膀胱内の左側尿管の穴をカメラで探し、尿管に管を入れる。
右側の時と同じように背中への違和感と鈍い痛みを感じます。
つーっと入っていった最後、腎臓のあたりがちくっとしました。。。冷や汗。。

「はいこれで処置終了です。大丈夫ですか?」

と医者様に声をかけられ、弱々しく、あ、大丈夫です、と応えるわたくし。
検査着が汗でびっしょり。冷たくなっているではありませんか。

「背中の方にも違和感あると思いますけど大丈夫ですからね」と医者様に笑顔で 話しかけられましたが、この時のわたくしの表情は強張っていたと思います。

違和感というか、想像していた以上にステントの存在感を感じます。
そしてやっぱり少し痛いんです。
背中をピシッと伸ばすのが怖い。。。

さらにこのステント、膀胱側の方に黒い糸が付いていて、その糸が尿道から外に出ているんです
なんのための糸かというと、手術の後に婦人科医が糸を引っ張ってステントを抜き取れるようにするための糸です。

その糸、20センチくらい尿道から出ているんですが、うっかり引っ張っちゃうと尿管ステントが抜けてしまうので(怖い!)左右の鼠径部に1本ずつテープで貼り付けてあります。

この糸が尿道を通っているので、膀胱炎の時のような気持ち悪さ!
やはりこの糸も想像していた以上の存在感です。。。

なんとかステント留置終了

とりあえず、無事処置が終わったということでよろよろと着替えを済ませお会計窓口へ。

背中に違和感を感じながら、お会計を済ませ、これって普通にスタスタ歩いても大丈夫なんだろうか?とちょっと不安に思いながら歩いていました。

それでも明日入院だし準備もあるし、早く帰らなくちゃ、と普通に歩いき始めたとき、妙な痛みと冷や汗が!

一気に頭から血の気がひいていきます。顔が青くなっているのが自分でもわかりました。。。

ちょうど外来のエントランスにさしかかったあたりで歩くどころか立っていられなくなり、エントランスにあるソファーによたよたと座り込みました。

座ってもますます痛みは強まるし、さらに血の気は引いていくし、我慢できずソファーに寝そべって苦しんでいると、警備のおじさんが近寄って来てくれました。

「看護師を呼びましょうか?」

「お、お願いします…」
汗だく、顔面蒼白で答えるわたくし。

程なく看護師さんが車椅子を押して来てくれました。

尿管ステント留置。医者様が何度も念押しするようにその必要性を説明していたのは、もしやこういう時のためなのか?と朦朧としながら考えていました。

そしてそのままわたくしは車椅子でケアルームへ運ばれていったのでした。

手術の同意書に書いてある合併症

医者様から手術内容について説明を受けたときに手渡された「手術説明同意書」。

入院の時にサインして持っていくことになっています。
同意書を見ながら医者様が手術の説明をしてくれました。ポイント部分だけさらっと言われる感じでしたが、こんな内容でした。

準広汎子宮全摘術。子宮と卵管、子宮頸部を切除する
開腹による手術。お腹の真ん中を縦に切る
朝1番目の9時から手術スタート
手術時間は約3時間の予定

医者様からの説明を聞きながら、頷くわたくしでしたが、同意書に書いてある他の部分の説明が気になってました。

他の説明の部分を帰宅後じっくり読んでみるとリスクについての説明がけっこう怖い内容です。

手術中に術式変更の可能がある

『手術中に卵巣・その他の摘出を余儀なくされる場合があります。』
とあります。

お腹開いてみてわかることもあるんですね。子宮頸部高度異形成の診断だったが癌化していて卵巣も切除しなければならなかったとか、卵巣に異常があったとか予想外の状態だったら取りますよ、ということですね。

もしそうなったらわたくし手術中全身麻酔で意識がないので手術後に説明を聞くことになるんでしょうか…。
可能性は低いとはいえ覚悟して挑めよということですね。

合併症が起こる可能性もある

さらに同意書には合併症についての説明もありました。

術後に創部が開いてしまう可能性があります

開いちゃうことってあるんですね。
これは切開した腹部もですが、縫って閉じた膣の奥の部分も開いちゃうかもってことですよね。
怖い…。


腸や膀胱・尿管が損傷され修復手術が必要になる場合があります

腸や尿管が損傷されたら排泄障害が起こりますよね。子宮筋腫と子宮頸がんがなくなっても排泄障害が起きてしまったら仕事どころじゃありません。
こんなことが起きないように祈るしかないのでしょうが。


他にも輸血、肺塞栓、腸閉塞が起きる可能性があることなどがありました。
怖いですね…。

100%安全な手術はないとわかっていても、その可能性を具体的に示されると不安になるものです。


そしてこの「同意書」というのは、手術にはこういうリスクがあるんだからこういう合併症が起きても訴えるなよ、と言われてるんでしょうか?
わたくしそう思ったんですが、「同意書」というのは手術内容に同意しましたというだけで、「何かあっても文句言うなよ」という意味ではないようです。
当然医療ミスが疑われるような状況になったら声をあげてもいいのですね。

それでも日本の医療はとても充実しているのでそんなに不安になることもないのですが。わたくしもこの「同意書」を読むまでよくある手術だし大丈夫、と安心してました。
だからこそのリスクの説明なんでしょうね。

そしてなにかあっても「同意書」にサインしたから文句言ってはいけないということではないようなので、みなさまもご安心ください。

泌尿器科で尿管ステント留置の説明を受ける

7月、子宮摘出手術の準備が予定通りに進んでいきます。
手術前の検査というのがいろいろあって、全身麻酔のための説明を受けたり、呼吸機能の検査を受けたり、尿管にステントを入れる説明を受けたり、1日がかりで検査を受けます。

特に全身麻酔は万が一の事態が起きないようにいろいろ検査がありました。呼吸機能のほかに肺のレントゲン、口腔外科で口の中も見てもらいます。
歯がぐらぐらしていないか、虫歯がないか等、意外なところまで検査がありました。

わたくし歯石があったので取ってくるようにいわれました。
お恥ずかしい。

全身麻酔中は気管に管を入れるので口の中の菌が気管に入ると肺炎を起こしてしまうのだそうですよ。

手術の後に肺炎だなんて最悪ですよね。
ちゃんときれいにしておかないとです。

そして気になっていた尿管ステント留置。
泌尿器科で詳しく説明を受けました。
ダブルJ(ジェイ)ステントという管を膀胱から腎臓まで通しますが、そのステントというのをどうやって通すのかという説明を受けました。

まず、尿道にゼリー状の麻酔を注入する。
つぎにカメラを尿道から膀胱にいれカメラで膀胱の中の穴を確認。
その穴が尿管の穴なのでカメラで確認しながら穴にステントを入れ、腎臓まで通す。


なんか聞いただけで痛そうなんですけど。。。

膀胱から腎臓まで…。気分が沈みます。


ちなみにダブルジェイといいうのはステントの両端がJの字状にくるんと曲がっているからそういうのだそうです。
両端だからWなんですね。
くるんとまがってることで腎臓と膀胱に引っかかって抜け落ちないようにしているというわけです。

ほーー…、て、そんなトリビアいらんわ!って突っ込みそうになりましたが、なんかその説明もまた痛そうな…。

腎臓と膀胱に引っ掛かってるわけですよね?
大丈夫なんすかね。
わたくしそれ聞いてさらに鬼奴みたいな顔になっちゃいましたよ。。



そしてもろもろの検査のあと、今回で3回目のリュープリン注射を打ってきました。
初回の注射がかなり痛かったので2回目からはおなかに打ってもらうことにしました。
それでもいたいんですけどね、だいぶマシです。
けっこうビビりですね、わたくし。

6月に2回目のリュープリン注射を受けてから、生理は止まっています。
更年期症状が出るかと思っていたのですが運よく何もなく、普段通りに過ごせました。

初回のリュープリン注射の時に説明を受けたのですが、女性ホルモンが減ると骨粗しょう症になりやすいのです。
なので、その予防にカルシウムをたくさん取るよう牛乳を多めに飲んだりカルシウムのサプリを時々飲んだりして少し気を使ってみました。

来月、8月には手術なので、今回でリュープリン注射は終わりです。
やはり5月の生理が最後となりました。


子宮摘出手術まであと1ヶ月を切りました。
子宮がある状態もあと少しです。

手術は夏休み中のほうがいいみたい

夫と婦人科を受診する前に家族で手術日について話しました。

たった8日ほどの入院とはいえ、その間母がいないとなるといつもの家事をやる人がいなくなるわけで、たぶんひどいことになるだろうと想像つきます。

息子たちももう大学生と高校生なので自分たちで何とかしてよねと思うのですが、普段の様子からみて全くダメそうなんですよね。

放っておけばいいとも思うんですが、やはり心配なので11月に予定していた手術を前倒して8月後半に変更してもらいました

去年の秋、久しぶりに妹とふたりで2泊3日で帰省した時、帰ってきたら家の中ぐっちゃぐちゃでしたよ。
男って汚いもの見えないんですかね。
その時の掃除、大変でした。

今回術後家に帰ってきてその状態だったら怒りで傷口が開いちゃいそうです。

さらにその間の食事、オール松乃家のとんかつ。
ひどすぎじゃないすか?

息子たちもですが夫も全然頼りにならなくて本気でがっかりしましたよ。

もう知らんわ!と思いましたが、学校がある期間だと次男が朝起きられなそうなのでやはり夏休み中がいいかなと。

やはり学校にはちゃんと行かせないといけませんものね。
まだまだ完全に手を離すことはできません。子育ては本当に長いですね。

それにしても、息子たちよ(夫も!)少しは自立しろ。
いつまでも親がいると思うなよと。

母が入院するのだからこの機会に少しは考えてみてほしいものです。

準広汎子宮全摘出術ってどんな手術?
卵巣は残すが卵管は取る?
お医者さんに聞いてみた

6月、夫とともに婦人科を受診し手術の詳細を聞きました。

前回受診するときに次回は夫も一緒に説明を受けますと医者様に伝えておいたのでスムーズ流れで説明がスタート。

切除する部分は子宮全体と子宮頚部、卵巣は残す。

うんうん、そこはこの前聞いた説明と同じ。

で、聞いてみました。

Q.

具体的にどういう範囲で子宮頚部を切り取るのか、そして切り取った後はどのような状態になりますか。

A. 子宮頚部を数センチ切り取って、そこを縫い留めるので膣は袋小路のようになります。
卵巣は残しますが卵管はがんの予防のため切除します

Q.

普通に動けるようになるのはどれくらいからですか?

A. 何もなければ1か月くらいでかなり回復しますが、状況によって様々ですので長めに考えておいたほうがいいでしょう。性行為は術後3か月は控えてください

聞きにくいことまでしっかり答えていただけました。
夫と一緒に行くとこういうメリットがあります。


子宮を取ってしまうと当然子宮がんにはなりませんが卵巣を残すので卵巣がんにはなります。
卵管からがんになることもあるので不要な卵管は切除するということでした。


卵巣を残して排卵は続くけれども、行きつく先の子宮がないので卵管も不要。

だとすると、ちいさな疑問が…

Q.

排卵された卵子はどこへいくのですか?

A. 排卵された卵子は体内に吸収されます。内出血などが自然に吸収されてなくなるのと同じです。



体内に吸収されるんですねー。それでも排卵は通常の閉経まで続くんですね。50歳くらいまでですかね。
子宮も卵管もないのに排卵を続ける卵巣にちょっと虚しさを感じますがもうしばらく頑張ってもらわないとですね。



これでだいたい気になっていた疑問は消えました。

そしてこの後前回も説明された「尿管ステント留置」という処置の説明を受けました。

手術の前日、または数日前に膀胱から腎臓までの尿管に管を通す処置です。
何のための処置かというと、一つは手術中に尿管の位置がはっきりわかるようにするためと、もう一つはもし尿管を傷つけたときにも管を入れておけば傷が治れば尿管が元通りに機能するらしく、そのための処置とのことでした。

この件、前回もかなり詳しく説明され、さらに泌尿器科の先生から詳しく説明があるということで、この入念さ、何かあるのかしら??と少々不安になっていました。

そして今回再度の説明で、ますます気になってきました。


そしてやっぱりこのなんとなくの不安は残念ながら的中してしまい、「尿管ステント留置」の処置で予想外のことになってしまうのです。

リュープリン注射の4日後に生理が

5月、女性ホルモンを抑えるためのリュープリン注射初回でしたが、この時生理が遅れていました。

リュープリンの初回投与は月経周期1〜5日目に行うことになっていて、そのあたりに注射が出来るように4月の婦人科受診時に5月の生理予定日の少しあとくらいに受診予約を入れていました。
が、めずらしく整理が遅れ、受診日になっても来てないので婦人科の先生にそう伝えました。

でも、そろそろ生理くるでしょうってことで、初回注射決行。
(その時の状況はリュープリン注射スタートをご参照くださいませ)


そしてその4日後、いつものように生理が来ました。
注射関係なく今回までは生理来て当然なのですが、来月、ちゃんと生理とまってくれるのかちょっと心配ではありました。

この5月の生理でもしかしたら人生最後の生理になるかもしれない。
これが最後と思うと、うっとおしくて大変だった生理でもお別れするのが寂しくなります。

子宮さん、いままで毎月ありがとう。
最近ずっと必要以上に大放出してくれていたけど、もうその役割も終了です。

クリニクスを使うのもこれで最後なんですよね。
たくさんストックしてあったんですけど。



そして6月。無事生理は来ませんでした。

準広汎子宮全摘出術ってどんな手術?
そこ詳しく

手術の日も決まり、それまでは1か月に1回リュープリン注射を受けに病院に行くことになりました。

5月に初回のリュープリン注射を受けたとき、注射をしてくれる看護士さんから

「手術するの? どれくらい取るの?」

と雑談的に聞かれ、多分これくらいとしか答えられなくて、看護士さんから「ちゃんと聞いたほうがいいよ」とアドバイスされたのです。

そしてずっと思っていたのですが、子宮を取り出した後ってどうなるんだろう
どこからどこまでを切り取ってそのあと今の生活と変わるところはあるんだろうか


準広汎子宮全摘出術というのも医者様から説明されたわけではなくて、わたくしが電子カルテをガン見してそこに書いてあるのを見て知りました。

初めて見たときは『準広汎』ってどういうことなのか意味が分かりませんでした。
そして帰り道にググるのです。
準広汎子宮全摘出術ってなんでしょう、グーグルさん。

その場で聞けばいいんでしょうが、聞きづらいんですよね。
しかも、電子カルテをガン見しながら指さして
「その準広汎子宮全摘出術っていうのはどこからどこまでとるんですか?」
とな。。。
やっぱり聞きづらい。

単純子宮全摘出術より子宮頚部を多く切り取るということらしい。

今までお医者さんから聞いたことは

子宮を全部取ります
子宮頚部も取ります
卵巣は残します


ということでした。

子宮頚部を多くってどのくらい多くなのか、取ると取った後はどうなるんだろうかとか。

やっぱり大事なことなので次回夫にも一緒に来てもらって詳しくきいてみることにしました。

次の通院時の話はこちら ↓↓
準広汎子宮全摘出術ってどんな手術?
卵巣は残すが卵管は取る? お医者さんに聞いてみた

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