手術後の卵巣検査 婦人科受診してきました

先週、手術で残した卵巣の検査のために婦人科を受診してきました。

関節が腫れて炎症を起こす更年期障害が続いているので、そのことも婦人科の先生に相談しようと思っていました。

白ヤギ先生、久しぶりです。

手術を終えても遠く感じる医者様との距離

手術をしてからもう8ヶ月が経ちました。

久しぶりの大学病院、コロナ対応であちこちに消毒用のアルコールが置いてあったりしていつもと違う雰囲気です。

こんなときにわざわざ婦人科にいく必要があるんだろうか?と考えましたが予約しているので行くべきですよね。

ということで行ってみた婦人科は、通常通りの診察が行われていました。

手術が終わった後の診察は術後検診は1ヶ月後の1回だけ。
今回は卵巣に異常がないかどうかの検査です。

手術で子宮と子宮頸部、卵管を切除したので残っている婦人科の臓器は卵巣だけということになります。

いつものように診察台で内診です。
経膣プローブの超音波検査で卵巣の状態を確認してもらいました。
超音波検査の結果は異常なし。
お腹の傷も問題ないようです(アトファインは、はがしていきました)。


その後の問診で、白ヤギ先生に指の関節が腫れて整形外科に通っていること、その関節痛と関節の腫れは女性ホルモンの減少が影響していると言われたことなどを相談しました。


白ヤギ先生:うん。確かに。そういうのはあります。
      ただ、手術は特に問題なかったですし、
      それが影響してということより、年齢的なもので、
      ちょうどそういうことが起きる頃、ということですね


というなんとなくこうくるだろうとわたくしが考えていた予想通りのお答えです。

頷きながら聞くわたくし。


白ヤギ先生:関節が腫れたりというのはありますけど、
      それだけでホルモン補充をするかっていうと…
      うーん。。


と少し考えて、白ヤギ先生はわたくしにこうたずねました

「すごくつらいですか?」


・・・・。


その質問にわたくしが答える前に白ヤギ先生は今後は通常の婦人科の健康診断で大丈夫ですと優しく静かな声で伝えてくれました。


更年期の関節痛「すごくつらいですか?」の質問の意図

診察が終わったあと、わたくしホルモン補充療法を求めていたわけではないですが、白ヤギ先生からの「すごくつらいですか?」の質問にモヤモヤしていました。

その質問の裏には、そんなにたいしたことないですよね?という言葉が隠れていたからです。

でも「すごくつらい関節痛」ってどのレベルなんでしょうか?
骨折とか? 

そのくらいならすごくつらいと言ってもいいんでしょう。

しかし、更年期に起こるブシャール結節・ヘバーデン結節などの関節炎は、たいしたことないと思って放っておくと関節が曲がり、元に戻らなくなります

そしてそうなってからの治療では遅いのです。

わたくし、手術の後遺症などとは一言も言っていませんが、白ヤギ先生から出てきた言葉は手術の影響ではない、年齢のせい、ということ。

ホルモン補充療法、そこまでする必要がないのだとしても、そのリスクの説明などもなく、なぜ必要ないのかの説明もなく…。

そして「すごくつらいですか?」(そんなにたいしたことないですよね?)

「もう今後はこちらに来なくても通常の健康診断でいいですよ」

終了。

という、とても事務的なものでした。

婦人科の待合室には『女性の一生に寄り添う医療』みたいな文章が入った、少女からおばあちゃんまでの女性のイラストが描かれたポスターが数枚貼られていました。

…が、寄り添ってくれてる?

いや、突き放されてない???

そんな気持ちでさびしく婦人科を後にしました。

確かに大学病院はいつもとても混んでいて、この日も待ち時間は40分以上、診察は7〜8分、という感じでした。

一人ひとりに時間をかけて説明なんかしていられないのかもしれません。
だとしても、この診察、わざわざ行く必要あったのかな?と思ってしまいました。

もし、医者様のご家族が

「更年期で関節が腫れて痛いのよ」

とおっしゃった時にも、

「それ、すごくつらいの?」

と答えるんでしょうか?

ご家族と同じように考えて欲しいとまでは言いませんが、かなり突き放した対応ですよね。

白ヤギ先生には手術してもらって感謝していますが、もし忙しすぎてもう手が回らないのであれば他のクリニックを紹介してくれるとかでもいいのではないかと思いました。

医者様にとってはたいしたことないようなことでも、患者にとっては心配なことってたくさんあるのですよね。

お腹の傷は少しずつ薄くなっています

そんなこんなで手術して8カ月も経つと、手術部分は問題なくなおっていますが、更年期障害に付き添われています。

そしてお腹の傷も少しずつ色が薄くなっています(写真撮り忘れました)。

もう貼らなくてもいいのかもしれませんが、アトファインはまだ貼っています笑

あと数枚アトファインが残っているので、それを使い切ったらアトファインも終了しようと思います。

次回アトファイン貼り直す時に傷写真撮っておきますね。

みんな不安になる入院費用 「差額ベッド代」は払わなくちゃいけないの?

みんな不安になる差額ベッド代

手術入院がきまったとき、手術がどうなるのかということと同時に気になるのがお金のこと。
手術費、入院費はいくらくらいかかるのか、とくに予想外に高額になってしまう「差額ベッド代」について不安に思う方は多いようです。

差額ベッド代を請求されたら拒否できる?


入院時にもし大部屋を希望していても空いてなかった場合には、差額ベッド代を支払わなくてはならないのでしょうか?

少ない金額ではないだけに不安になってしまいますが、大部屋が空いていなかったとしても差額ベッド代を支払う必要はありません

2018年厚生労働省から、大部屋に空きがないときなど、病棟管理上個室を利用することになった場合にも、差額ベッド代を請求してはいけないことが通知されています。 

そのほかにも、病状が重く他の患者と同室にすべきでないと医師が判断した場合などにも差額ベッド代を請求することはできません。

このようなときには差額ベッド代を支払う必要はありません

同意書による確認が行われてない場合 


病棟管理の必要性等から差額ベッド室に入院させた場合


治療上の必要がある場合



たいして重病というわけでもないし、大部屋で充分なので差額料金がかからない病室を希望される方は多いと思います。

実際に差額ベッド代の金額を知って、「ここに入っちゃったらまずいわ」と不安に思うのはあなただけではありません。

ホテルなみの差額ベッド料金。
5日程度の入院で10万円を超えることもあります。
そして病院のパンフレット等にはこのように書かれていたりします。


※利用状況によりご希望に添えない場合があります。ご了承ください。


「利用状況によりご希望に添えない」というのはつまり大部屋を希望していても入院するときに満室なら有料の病室になることがあります、ということでもあります。


わたくしが入院した病院では、有料の病室になったときのために、入院手続き時に10万円の「与納金」という預かり金を病院にいったん支払うことになっていました。

この10万円は大部屋に入れた場合にはそのまま退院時に返金されますが、もし有料の部屋になった場合はこの10万円から精算され、余ったら残金を返金、10万円で足りなかった場合は不足分を退院時に支払うことになります。


こういうシステムをとっているのは、それまでに病院と入院患者とで差額ベッド代についてのトラブルがあったのかもしれません。

実際に差額ベッド代をめぐるトラブルは少なくありません
わたくしの場合も病室がどうなるのか不安に思いながらも入院費用の説明を受け、与納金10万円の準備をしました。

さらにその際に入院についての説明を受けましたという書類にサインをすることになっていました。

その書類にサインした上で、入院中は病院の指示に従いますという誓約書にも署名して入院前に提出しました。

この誓約書、記入したらどうなってしまうのでしょう?

入院誓約書を書いた場合はどうなるの?

入院についての説明を受けました、という書類と入院時に提出する誓約書。
この2つにサインしていた場合、病院の病棟管理の都合だとしても差額ベッド代がかかる病室に入院した場合は、支払いを拒否するのは難しくなります


それを避けるためには、入院時に「個室になりますがよろしいですか?」と言われたらはっきりそれは望んでいないことを伝えましょう

さすがに患者が拒否するものを無理にすすめることはありません。
ここで個室に入院することを承認してしまうと支払うことを承諾したことになってしまいますので気をつけてください。

ほとんどの場合一度はっきりと拒否しておくと、なるべく大部屋に入れるようにしてくれるようですが、「仕方ないな」とあっさり承諾してしまったばかりに入院中はずっと個室になり、高額な差額ベッド料金を請求されてしまった例もあります。

退院時に差額ベッド代を請求されてから「この料金を請求されるのはおかしい」と反論するのは難しくなってしまうので、最初にはっきりと拒否して希望の病室を伝えておきましょう。

大部屋は空いていないと言われたらこう返してみよう


もし入院する際に大部屋を希望していたのに空いていないと言われたら、

「病院都合の場合、差額ベッド代は払わなくていいと聞いていますが」

と返してみましょう。

それでも請求されることは余程のことがない限りないと思いますが、もし請求されそうだったら、

「厚生労働省から通知があったと思うのですが」

と付け加えて伝えてみましょう。


差額ベッド代はたった1週間程度の入院でも高額なのもになってしまいます。

なにも知らずに請求されるまま支払ってしまった、と後悔しないためにもどう対処すればいいのか事前に調べておきましょう。

入院するとなると普段以上にお金がかかる場合もありますし、仕事を休んで収入が途絶えることもあります。

そんな状況で支払う必要のない差額ベッド代も払ってしまうことがないように気をつけてくださいね。


参考:
厚生労働省『「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医薬品等」の実施上の留意事項について」の一部改正について』

【手術13週間後】傷病手当を申請しました

傷病手当を申請しました

今頃?という感じですが、先月末、ようやく病院から傷病手当の書類が届きました

手術をしてからもう3か月以上経ってしまいました


ずいぶん待ちましたよ、本当に。
…ていうか、遅すぎよ!



しかも、病院側で記入ミスがあったらしく、8月末に申請した最初の書類ではなく、10月に申請した2回目の書類が先に届きました…

なんていうか、病院てけっこう適当ですよね?

まちがえちゃった、ごめんね。
みたいな。。。

いや、そんな言い方ではなったですが、電話でご連絡をいただいてました。

病院側で記入の間違いがあったので、予備の用紙を郵送してくださいと。

もう一度新しいものに書き直します、ということだったので、改めて予備の申請用紙を郵送させていただきました

もちろん切手代はわたくしの支払いです

切手代なんてたいした金額ではないのですが、病院から自宅に傷病手当の書類を郵送してもらう郵送料はしっかり請求されました…。


なによりも傷病手当がこんなに遅れるって、もしわたくしが家族もいなくて仕事が出来なくて日々の生活に困っていたらどうなるのでしょう??

こういう場合でも安心して医療を受けられるための傷病手当ではないんでしょうか?

病院からは見えないでしょうが患者にもそれぞれ生活があるのです。

手術の延期で2か月休業
サラリーマン・OLにとってはけっこう痛い


わたくし、手術の時も1か月延期になり、そのことも社会生活を送る中で実はけっこう困ったのです。

それぞれの医師の都合が合う最短の日はこの日です、と示された手術再設定の日が1か月後。
普通の人は、えー。。そんなに先? てなりますよね。


1か月仕事休むだけでも大変なのに、2か月も休むなんて大ヒンシュクだなぁ、職場の人ごめんなさい。と思います。


そして、それをわりと普通の事みたいに言われて、病院ってこういうものなんだなって知りました

働く人と病院との感覚の差といいますか、わたくしにとってはけっこう重いことだったのですが、病院にとっては軽ーいことなんですよね。


芸能人とかお金持ち、医者さまのお仲間ならこんなことはないのかもしれませんが(偏見!?)、わたくしのようなごく普通の患者の仕事やら生活やらは病院にとっては関係ないちっぽけなことなんでしょうかね…。

手術もうまくいってもちろん感謝してるのですが、ちょっとそんな気持ちになりました。


患者の中にある不満
けっこうストレス感じていま

患者さんたちはみんな医者様を頼りにしていますし、病院での医者様の権威はすごいものですが、診察時間や手術時間の予定が立たないことで他の入院患者さんから不満がもれていたのを思い出しました


多分、お医者様は本当に忙しいんだと思うのですが患者としてもせっかくお見舞いに来てくれているのに、ちょうどその時間に「処置しますので処置室へ」となると面会時間が台無し
わざわざ来てくれた人にも申し訳ないと思うものです

そうならないようにその患者さんはあらかじめ処置の時間が何時になるか何度も看護師さんにたずねていたのですが、どうやら何時になるのか看護師さんにもわからないようでした。


そのほかにも処置が激痛なのでその時間に効くように痛み止めの点滴を受けていたのに、処置の時間が遅れに遅れて、結局すっかり痛み止めの効果が切れた頃に処置時間となり激痛…、という様子を何度か見ました。

傍から見ていてもちょっと気の毒で、何とかならなかったのかなと思いました。


面会時間にしろ処置時間にしろ、医者様の都合に合わせるのは仕方ないこととして患者は我慢していますが、もう少し気を使ってくれたらとても嬉しいんだけど、ということは多々ありました

しかしスケジュールは患者が合わせなければいけないようです。
わたくしがお世話になった病院ではそれがあたりまえのようでした。

このことに関しては病院の中で患者の立場はわりと弱かったので、お願いしたとしても意見が通ることは少ないかもしれません。

そして他の事でも、なにか要望を伝えること自体「言ってもいいのかな?」とちょっと遠慮してしまうことがあります

コミュニケーションが重要


ですが入院して思ったのですが、言わないでいるとずっと我慢してしまうことになるので、遠慮は禁物です
勇気を振り絞って要望を伝えてみましょう。

他の病院はそんなことないのかもしれませんが、もし入院した病院であまりこちらの希望が伝わっていないと感じたらこまめに伝えてみるといいと思います。


怒って言う必要はないですが、こうしてほしいという要望があったらこまめにいろんな看護師さんお医者さんに同じことを繰り返し伝えてみてください
それくらいでようやく伝わって聞いてもらえるくらいかもです。

退院してしばらくたっていますが、今回の傷病手当の書類のことで、患者が待たされることについては「病院ってこうよね」と改めて思ってしまいました。

これから手術を考えている方、病院とは長いお付き合いになるので自分に合ったところを調べたり知り合いに聞いたりしてなるべく納得した治療を受けられるようなところに行ってみてください

病院、医者様とのコミュニケーションの取りやすさは重要です

わたくしの場合なにかと引っ掛かることはあったものの最終的には担当してくれる先生も決まり担当の白ヤギ先生がいい先生だったので転院はしませんでした

婦人科に限らず、手術の可能性があるような病気の場合、最初にかかった大きな病院に結局は長くお世話になるので、「なんか違う」と思ったら早い段階なら転院もありです。

「なんか違う」と思いながら我慢すると、ずっともやもやしたまま治療をつづけることになってしまいます。

納得いく治療を受けられるように、最初によーく考えて病院選びをすることをおすすめします。

【子宮筋腫・子宮頸がん】手術費用は?限度額適用認定証の申請

子宮筋腫・子宮頸がんの手術費用はいくらかかるのか?

子宮筋腫や子宮頸がんに手術にはいろいろありますが、いざ手術となった場合いくらかかるのか?

病気に備えて保険に入っている方もいるかと思いますが、「限度額適用認定証」というのがあるのを知っていますか?


わたくしは友人に教えてもらうまで知らなかったのですが、とても素晴らしい制度なのでしっかり利用しましょう。
教えてくれた友人に感謝です。


今回、わたくしが手術入院した9月に支払った医療費は57,600円でした
それ以外は一切かかっていません。


手術が保険適用外の場合は別ですが、保険適用の手術の場合、「限度額適用認定証」を申請しておけば病院でびっくりするような金額を請求されることはありません。

1ヶ月に病院で支払う医療費の上限が収入に応じてに5段階に定められているので、その上限までしか請求されません。

どの病気にかかっても保険的適用内の治療であればこの上限までしか請求されないので、民間の高い保険に加入していなくても心配することはありません。

例えば、70歳未満の場合、一か月の給料が

27万円未満の場合 → 57,600円

27万円以上~51万5千円未満の場合
 80,100円+(総医療費-267,000円)×1%

となっています。(全国健康保険協会)

例)27万円以上~51万5千円未満の場合
  医療費の総額が100万円だった場合

80,100+(1000000ー267000)×1%
=80100+(733000)×1%
=87430


となり、医療費が100万円かかったとしても上限は87,430円になります

住民税非課税世帯はさらに上限が低く、35,400円になっています。


70歳未満の方の所得状況による区分

所得区分 自己負担限度額
①区分ア
(標準報酬月額83万円以上の方)
(報酬月額81万円以上の方)
252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
②区分イ
(標準報酬月額53万~79万円の方)
(報酬月額51万5千円以上~81万円未満の方)
 167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
③区分ウ
(標準報酬月額28万~50万円の方)
(報酬月額27万円以上~51万5
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
④区分エ
(標準報酬月額26万円以下の方)
(報酬月額27万円未満の方)
57,600円
⑤区分オ(低所得者)
(被保険者が市区町村民税の非課税者等)
 35,400円
高額療養費として払い戻しを受けた月数が1年間(直近12ヵ月間)で3月以上あったときは、4月目(4回目)から自己負担限度額がさらに引き下げられます。
(『全国健康保険協会』より引用)

手術の前に限度額適用認定証を申請しよう

 

先ほどの計算のように月収が51万5千円未満の場合、かなり医療費がかかったとしても、手術入院の支払い金額が10万円を超えることはほとんどないと言えます。

なので心配して高額な民間の保険に入らなくても大丈夫です。日本の健康保険はとても優秀です。

病気になっても安心して治療を受けられるようになっているのですね。


病院で一度医療費を支払った後に超えた分を払い戻してもらうこともできますが、先に限度額認定証を申請しておけば、限度額以上を支払う必要はないので安心です(差額ベッド代は別)


申請した月の初日からの適用になり、さかのぼってそれ以前の医療費に対して交付してもらうことはできないので気をつけてください

手術が決まったらすぐに申請しておきましょう。


「限度額適用認定証」どこで申請するのか?


さて、そのその保険を適用するために入院前に「限度額適用認定証」の申請の必要があります


加入している健康保険によって申請する方法が少し違いますが、会社員の方は会社の健康保険に申請することになります。


国民健康保険の場合は各自治体の国民健康保険係の窓口で申請します。申請書を提出した月の1日(初日)から最長で1年間有効です。

入院前はなにかとやっておくことが多くあわただしいですが、忘れずに申請しておきましょう。

会社員の方は傷病手当もありますので同時に申請しておくといいですよ。

普段支払っている健康保険は病気になった時、ケガをしたときのためのものなのでしっかり申請しましょう。

【手術4週間後】やっぱり13cm巨大筋腫だった

手術をしてから4週間がたちました。
歩くスピードも手術前とほとんど変わらないくらいに回復しました。


お腹の手術の方はかなり回復していますが、手の指の関節の腫れはまだ続いているし、股関節、膝関節も座ってから立ち上がる時に少し痛むようになりました。とほほです。


これは本当にブシャール結節なのか?
血液検査の結果がでなければわかりません。


ブシャール結節もリウマチも更年期の女性に多い病気なのでどっちの可能性も否定できません
更年期症状のめまいや滝汗もいやですが、関節痛の方が嫌かも…。


やはり女性ホルモンは偉大です。
イケメン急募。


手術1ヶ月後の婦人科検診

関節痛はさておき、手術1ヶ月後の婦人科検診がありました。


術後の回復は順調ですが、おそらく傷のチェックはあるだろうと思い、傷に貼っていたテープを受診前にはがしていきました。

貼っているのは3Mの『ネクスケア』です。


手術の後から貼ってあった白いテープがなかなかはがれず、受診の3日前まで取れませんでした


さすがに1ヶ月も経ってまだ手術後の白いテープを貼りっぱなしってのはどうかなと思い、 残っていた白いテープをそっと剥がしてみたのです


そしてネクスケアに張り替えたのですが、受診のためそれも全部はがしてテープなしの状態で診察してもらいました。


白いテープがはがれた部分だけ傷を寄せるように、傷に垂直に貼ると傷口が広がるのを防いできれいな傷跡にしてくれます。10日ほどこれを使っていました。



婦人科受診の3日前になってようやく傷跡の全貌を見ました。

さすがに1ヶ月経っているので、傷はきれいにくっついていました

まだ白い傷にはなっていませんが、赤黒い細い線というか細い溝のようになっていました。

テープを取ってみて改めて気づいたのですが、傷の縫い目がほとんどありません

接着剤のようなもので傷口をくっつけていたようです

吸収糸を使っているとはいえ、縫ったところの糸が見えるのかと思っていたのですが全然見えませんでした。

内側の方はしっかり縫っているのかもしれませんが、15センチも切ったのに、表面は小さく数カ所縫って留めているようにしかみえません


これでも傷がくっつくというのは不思議ですが、白ヤギ先生の縫い方が上手いのかもしれません(多分上手いんだと思います)


医者様というのは勉強ができるだけでなく肉を縫い合わせる手先の器用さも必要とは…。神です。



白ヤギ先生の診察は久しぶりです。

いつもの婦人科の診察台で、やはり傷のチェックがありました

白ヤギ先生が臍の方から恥骨の方へお腹を指で軽く抑えてチェックしていきます。
そして経膣エコーで卵巣の状態もチェックです。


傷の表面はきれいにくっついていますが中の状態がどうなっているのかは気になっていました。


わたくしが気になったのは特に腸の状態の方なのですが、婦人科の診察なので腸の方はあまりみないのかもしれません。

手術後下剤を使っていますが、下剤なしだと腸の動きがあまりよくありません

しかし、白ヤギ先生からはとくになにもありませんでした。


(大丈夫ってことかしら??)



薄茶色のおりものが出る事もとくに問題ないようで、そのうちなくなるそうです。

そして湯船に浸かることと運動の許可が出ました


さらに付け加えるようにチラとわたくしの顔を見てこうおっしゃいました。

「性行為はダメです」

はいっ。承知しております!



続いて取り出した子宮と子宮頸部、そして卵管の病理検査の結果について

先生「取ったものは術前の診断通り、子宮頸部も高度異形成でした。えーと、病理検査の結果は…」

と電子カルテの画面に病理検査の結果のスケッチのようなものが表示されました
手描きのスケッチです!


マジマジと身を乗り出してモニターを見るわたくし。

そこには
「13センチ 巨大筋腫」
と書いてありました。




巨大筋腫…! やっぱり。

リュープリン注射でどれくらい小さくなったのかはわかりませんが、取り出したものは巨大筋腫だったようです。


今までのすごかった生理、そして手術後のお腹の凹み方をみても、だよなと思います。

しかし、それももう全部なくなったのです。

生理の時は『クリニクス』じゃないとダメでした。夜用ナプキンの5枚分の吸収力!
過多月経は仕事中も不安になります。つらかったな。。


これで婦人科に用はなくなった。白ヤギ先生、どうもありがとう!

と感謝の言葉を述べようとしていたところ白ヤギ先生はこう言いました。

先生「今後は卵巣の検査がありますので次回は半年後の受診です」


卵巣! そうか、まだそれがあったか!

今、わたくしの卵巣はどのくらい機能しているのかわかりませんが、とりあえず今後も経過観察は続くようです。

こうして術後の検診も終わりひとまず順調に回復しているということで良かったです。

本当は1ヶ月後の婦人科検診後からの仕事復帰が理想なのでしょうが、わたくしはこの3日前から仕事に復帰していました
デスクワークですし、通勤もそんなにハードではないので大丈夫かなと。

仕事の復帰は仕事内容によって人それぞれのようです。
自分の体と相談しながら焦らずに自分のペースで、ですね。

1ヶ月後の検診の内容はこんな感じ

傷のチェックと経膣エコー検査

運動も湯船に浸かるのもOK

性行為はまだダメ(術後3ヶ月まで)


薄茶色のおりものは
  そのうちなくなるので問題なし


病理検査の結果は問題なし
 (巨大筋腫で肉腫ではない)


半年後に卵巣の検査がある



これからは自分で傷のケアをすることと更年期症状のケア。。

エストロゲンは復活するのか。
整形外科の血液検査の結果はどうなのか。
近々聞きに行こうと思います。


子宮摘出手術【術後7日目】退院の日

退院の日の朝、最後の朝食を食べて退院の準備を始めました。

まだ腹痛が心配なので、下剤を2週間分処方してもらうことにしました。
痛み止めのロキソニンも出してもらったので安心です。

退院日ですが、腸が動いた時の腹痛がまだ続いていました。

痛みといえば立っているとき、重力で内臓が下に押される感じでじんわり下腹部が痛くなります

立ちっぱなしや歩きすぎは気を付けなければいけません

この日午前中は退院準備で荷物をまとめたり着替えをしたり、あわただしく過ごしました。

退院の会計はここ、レンタル品の終了手続きはこっちと、手続きの場所が違います。
病院の中も広いのでやはりかなり歩きました

さらに迎えに来た夫が昼ご飯を食べていきたいというので病院内のレストランで食事をすることにしました。

この時すでにけっこう歩いていたので大丈夫かなと心配だったのですが、家に帰っても食べるものはなさそうだったので食べて帰ることにしました。

退院後の出血

しかし退院して自宅に帰って気づいてのですが、今までなかった下からの出血がありました
やはり歩きすぎたようです。

家族も手術後の知識がないので退院したらもう普通に動けると思ってしまうようです

こういうことも女同士なら言わなくてもわかるのですが、男にはわかりませんかね…。

こういうところについイラっとしてしまいます

退院したとはいえ、あてにされては困ります。

このあと生活に気を付けていたのですが3日ほど出血が続きました
退院早々こんな調子なので強い意志でしっかり制限しないといけません。

退院後こそ体調管理を

やっぱり家に帰ると自分の事だけでは済まなくなってします。
このことが入院中も気になっていました。

こういうことは最初にはっきり言っておかないと後々さらに理解がないことにイライラするので「母は動けない宣言」して寝ました。

お子さんがいる方は実家に帰れるなら帰ったほうがいいですね。

家に帰るとどうしてもいろんなことが気になってしまいます

洗い物がたまってるし、洗濯物も…。
食事は6割、牛丼やとんかつ。


野菜は食べないの? 洗濯はだれがやるの?

…気になる。。


しかしここでわたくしが動いてしまったら「なんだ、できるじゃん」となってしまうので見て見ぬふりです


退院するとつい動きすぎてしまうっていうのはこの葛藤でイライラしてるなら自分でやったほうがいいやってなるからなんですよね。

わたくしもいつもこのパターンなのですが、今回は絶対に自分でやらないように決意しました

3キロ体重減

お昼に食べたパスタが久しぶりの「普通の外食」でしたが、油の量も塩分も入院中の食事とはかなり違いました。

病院のヘルシーな食事の反動で、退院したらジャンクなものを食べたいと思っていたのですが、「普通の外食」は久しぶりに食べるせいか味が濃くてちょっとくどいかなと思ってしまいました。

病院の食事は野菜が多くて油少なめです。
量もちょうどよかったです。
お通じにも良さそうなメニューで、ちゃんと各患者さんの病状に合わせた食事にしてくれてるんですよね。
ほんとありがたいです。

しかも毎食いろんな野菜が使われていました。

これを自分で用意するのは大変、ていうか無理


退院して今後の健康管理のためにも体重を測ってみました。そういえば手術前に体重を測ったきりでした。

おなかから子宮がなくなったし、手術前後の絶食と下剤でやはり体重3キロほど落ちていました

あまり動けなかったし、体力落ちた気がします

これからのためにしっかり食べて、体力を回復させなくてはなりません。
肉とか魚とか、体が失った分のタンパク質をとらなくてはなりません。

腸のために野菜も。乳酸菌も。

リュープリン注射を打っていたので女性ホルモンも減っているはず。骨粗しょう症を防ぐためにカルシウムも取らなくてはなりません

入院中から心配でしたが、やっぱり心配したとおり明日からいきなり食事のことが問題になりそうです

子宮摘出手術【術後6日目】子宮の重さは650g

手術してから6日が経ちました。
傷の痛みはロキソニンを飲んでいることもあり、あまり強くありません。
起き上がる時や歩くときはお腹に少し力が入るので痛くなりますが横になっているときはずいぶん楽になりました。

特に問題なければ明日退院です。
めったにない入院生活なので少し楽しみにしていたのですが、あっという間に終わってしまいそうです。

入院中は、自由に歩けなったりおなかが痛かったりいろいろありましたが、やっぱり楽でした

自分の身の回りのことだけすればいいので、時間が出来たときには本を読んだりうたた寝したりできます。

こういう静かでのんびりした時間が欲しかったので、本当はあと1週間くらい病院でごろごろしながら過ごしたいところです。

朝食。初めてのパンです。
リンゴや豆類など繊維質多め。



この日もまだ定期的に陣痛のような痛みが襲ってきました
腸が動き始めると激痛で動けなくなります。

退院したらこの痛みも自宅で耐えなくてはならないので不安になります。

痛みが来たときはベッドの上で座ってみたり寝転んでみたり楽な体勢を探してみました。

昨日から新しくなった下剤「酸化マグネシウム」錠剤は、水分を取り込んで便を柔らかくするお薬です

この下剤の効果で腸はぐるぐるかなり活発に動いていました。
この日の午後レントゲンを撮りました。

レントゲンを撮る昼過ぎに、ちょうど激痛でもだえていたら、看護師さんが車いすでレントゲン室まで連れて行ってくれました。

こうやってケアしてもらえるのも明日で終わりです。
退院したら痛くても自分で対処するしかないし、食事も自分で用意しなくてはなりません

それは残念ではあるのですが、病院は保養所ではないので、腸に何もなく予定通り明日退院できるのが一番いいことです。


腹痛はまだ一日に何度もありましたが、下剤の効果もあって手術6日目はめでたく2回の排便がありました。

昨日出したものも太さ3cmくらいの頼りないものだったのでこれで少しほっとしました。

鮭のちゃんちゃん焼きが美味でした。ご飯の盛りは少なめです。

手術後初、白ヤギ先生の診察

この日は手術後はじめて白ヤギ先生が病室を訪ねてきました

大きな病院というのはこういうものかもしれませんが、担当の4人ほどの医者様がチームで診てくれるので実際に執刀した白ヤギ先生以外の医者様方が今まで様子を見に来てくれていました。

傷の様子を確認してくれて、今後の生活についての注意事項についてお話がありました。

おなかに力を入れることはしない
 (重いものを持つ、自転車・自動車の運転もダメ)
湯船につからない
性交渉をしない
無理をしないで疲れたら休む
生理の時より多い出血があったら外来を受診する

大事なことなので、この後看護師さんにプリントも渡されました。

腸のレントゲンさえ問題なければ明日無事に退院できそうです。

そして手術で取り出した子宮と子宮頚部、卵管にガン化したものはなく心配ないですと言われました

まだ手術が決定する前、子宮頸がんの組織診のときに、大きい子宮筋腫に押されて子宮頚部に見えない部分がありました。そこは手術で取って組織を見てみないとどのくらい悪いのかわからないと言われていました

内診した感じでは大丈夫そうだけど、ということでしたが取って調べてみるまではやはり心配でした

子宮筋腫だけなら手術にはならなかったので、病気としては子宮頸がんの高度異形成の方が問題なのですよね。

摘出した子宮の重さは650g

そして手術後ずっと気になっていたことを白ヤギ先生に聞いてみました。

グリーン:「先生、筋腫はどのくらいの大きさでしたか?」

白:「サイズ的には7~8センチ※くらいですかね…。 リュープリン注射が効いて小さくなってました」

なるほど、リュープリン注射の効果があったと。

MRI画像では10cm以上ありそうでした。

※(後日病理検査の詳しい結果では、子宮筋腫最長部分13センチとなっていました)

リュープリン注射を3か月くらい打てば数センチですが小さくなると説明を受けていました。

グリーン:「先生、重さはどんなもんでしょう?」

白:「重さは、えーと。子宮の重さは650gでした。普通の子宮の重さがだいたい150gなので、筋腫は500gくらいですね」

650g…。

なんとなく、鶏肉500gのサイズが頭に浮かびました

でかいな。

そんなものがおなかに入っていたとは…。

実際、手術の後のお腹はだいぶへこみました

もうポッコリした妊婦のようなおなかではなくなっていて、元々のおなかってこんなだったかな??と思ったくらいです。

たしかに650gの肉がなくなったのだとしたら不思議ではないですよね。

今までの固くてポッコリしたおなかは脂肪なのかもとも思っていたのですが、子宮筋腫のせいだったのだとはっきりしました。

さようなら、子宮。そしておまけの卵管も。

執刀した白ヤギ先生の話を聞いて、取り出された子宮のイメージがわきました。

本当は夫に取り出した子宮の写真を撮っておいてもらおうと思っていたのですが、わたくしが手術した病院では手術室に家族が入ることができませんでした

なので写真は撮れません。残念です。

家族に写真を撮ってもらうことはできませんが、お医者さんが撮った写真はお願いすればあとで見せてもらえるようです。

腸が動く時の痛みはまだまだあるものの、手術の傷の痛みはかなり回復してきました
レントゲンの結果も特に何も言われず。


夕方の回診の時に医者様から

「明日、退院できますよ。よかったですね!」

と、笑顔でいわれました。


予定通り、明日退院決定です。

牛筋のビーフシチュー。病院のごはんもとうとう明日朝でおわり。美味しかったです

子宮摘出手術【術後5日目】辛いことははっきり言おう

昨日夕方ごろから続くのお腹の痛みが段々と激しくなって、昨夜は何度も目が覚め、あまり眠れませんでした。
寝汗でパジャマが濡れているので着替えたいのですが、痛みで身動きが取れません。


こんな痛いって、おかしくないか??


やっぱり段々心配になってきます。いつものお楽しみの朝食も今朝は全く食べられませんでした

看護師さんが朝食を下げてくれる時に声をかけてくれました。

「ご飯食べられませんでしたか? お腹痛いですよね」

痛いです! 陣痛並みの痛さなんですよ看護師さん!
痛くてヒーハー声が出ます。



そんな時に若手先生の回診です。

若:「昨日も排便なかったですか…。んーー。」

グリーン:「先生、痛いんですお腹が! 腸はグルグル動いてるんですけど、なかなか先に進まないんです」

お腹の動きはかなり活発です。それでこの激痛なのですから。

若:「下剤を変えてみましょうね。便を柔らかくするお薬と、お腹の動きを良くする漢方のお薬を出しておきます」

「あと、今日便が出ても出なくても、明日レントゲン撮りますね。もう今日で5日目なんで」


レントゲン、ぜひ撮ってください!
この痛みの原因、わたくしも今不安です。


若手先生が去った後、思ったのですが、尿管ステントはいつ抜けるんでしょう?

若手先生に話した後も看護師さんにステント抜去の件を何度かお願いしたしつこいわたくし。

ツライんです、膀胱炎が!


しかもお腹のレントゲン撮ったらしっかりステント写っちゃいそうです。
若手先生からはステントの話は全く出ませんでしたが…。

陣痛級の痛みでわたくし唸り声がうるさかったかもしれません。
看護師さんが心配して様子を見にきてくれました。

「グリーンさん、大丈夫ですか? お腹、痛いですよねー。
 でもこれ、みんなそうですからねー

え、みんな?

グリーン「え、みんなこうなるんですか?」

「そうですよー。最初の便通は皆さん痛いんですよ

え、そなの?? みんななるの?

なあんだ、そーなんだ。
腸がおかしくなったかと思った!!

こういうことって誰も教えてくれないんですが、知っときたいですよね!

手術後の最初の排便って激痛なんですね。


まるで陣痛のような定期的に襲ってくる痛み
出産して以来もう二度と感じることはないと思っていたのに、違うものを生み出すのにこんなに痛い思いをするなんて。


みんな痛くなるとはいえ、おそらく痛みの度合いは人それぞれだと思います
術後の傷の痛みもわたくしは痛み止めのおかげでさほどではなかったですが激痛の方もいます。
ただ、こんな人もいるんだわね、くらいに知っておくと不安は少なくなりますよね。

排便ミッションついにクリア

そしてこの後、ついにきました、出したい感じ!
とうとう直腸あたりまで来たようです。
よろよろとトイレに駆け込むわたくし。

なんか、出た? これ、出たの?

いつものような爽快な排便感がありませんが、変だなと思いながらも出したものを確認。

なにこれ! ほっそー!

なにやら頼りないものが…。太さ3cmくらいしかありません。
とりあえず出たってことで、ミッションクリアでいいのかしら?

出たものは微妙でしたが、看護師さんに報告。
看護師さんも喜んでくれてとりあえず5日目でようやく排便ミッションクリアできました。

ほっそいものしか出ませんでしたが、少しでも出すと痛みがかなり和らぎ、その後のお昼ご飯は美味しくいただくことができました。

昼ご飯はなんとか食べることができました。七分粥です。


その後さらに痛みが落ち着いてきたので久しぶりにシャワー浴をすることにしました
手術前に入ったきりなので5日振り!
湯船につかれるようになるのは手術1カ月後の検診のあとになるようです。

何度も痛みで汗だくになっていたのでシャワーだけでも頭も体もサッパリできて気持ち良かったです!

テープで止めてある傷口も石鹸を泡立てて、ていねいに洗いました

ようやく尿管ステントが抜ける

シャワーの後、風呂上がりのいい気分でのんびり歩いていたら、看護師さんが慌てて駆け寄ってきました。

「グリーンさん! これからすぐ泌尿器科に行ってもらえますか。ステント抜いてもらうそうです」

きたーっ!! ついに!
待ってたよーこの日を。



髪びしょ濡れのままでいそいそと泌尿器科の外来に向かうわたくし。
パジャマのままですが気にしません。入院患者ですから。

外来病棟は入院病棟と違ってみなさんきちんとした格好をしておられるのでわたくしはかなり目立っていたかと思いますが、そんなことも気になりませんでした。


ステント抜いてもらえるのは嬉しいんですが、痛いかも…。
ステント留置の日のことを思い出します。
あの日は本当に悲惨でした。

泌尿器科の診察台に座ります。
婦人科のものと同じ仕様の診察台、もう慣れたものですが恐怖感は比べものになりません。

泌尿器科の先生はわたくしの尿道にある糸を見て

「あれ! なんか、糸出てる!」
と。

わたくしは糸のいきさつを説明しました。

「これは、つらかったね、グリーンさん…」

なんと! 初めてわたくしのつらさをわかってもらえました!
涙が出そうです。。


若手先生にいつ抜いてもいいとか、泌尿器科の先生が忙しくて都合つかないとクールな逃げ技を食らいましたが、つらかったんですよ、本当に。

膀胱の中には浮遊物があって尿が濁っていました。やはりこれは手術の後すぐ抜いたほうが良かったようです。

そしていざステント抜きの瞬間、すーっと背中に違和感がありました
しかし、入れるときのような嫌な感じはありません。

ステントは尿道からスルスルと出てきて構えていたような痛みもなく、無事、左右の尿管から抜けました


長い間の膀胱と尿道の苦しみからようやく解放されました。



大きな病院とはこういうものかもしれませんが、婦人科は婦人科領域のみ、泌尿器科はそれ専門で、なかなかそれぞれの連携がよろしくないようです

つらいのは患者にしかわかりませんのでつらいことはつらいと、(控えめで遠慮がちな方は特に)強めに主張した方が良いようです

退院まであと数日ですが病院との付き合い方を学んだような気がしました。

夕食。ついにお粥から普通のご飯にかわりました。腸のためにも乳酸菌ジョアがうれしい

子宮摘出手術【術後4日目】硬膜外麻酔終了

手術後4日目、流動食は順調に三分粥から五分粥になり、米の粒々が増えました。量は相変わらず多いのでお腹いっぱいになります。
昨夜飲んだ下剤の効果がいつ出るかと期待しつつ朝食を食べました。

麻酔が効いていることもありお腹の傷の痛みはあまりありません。

朝ごはん。繊維質のものが多く出ます。

まだ完了しない排便ミッション

朝食後も便意が無いので、昨日と同じ下剤「アローゼン」を処方されました。
お腹がゴロゴロ動く感じはあるものの便意とまではいきません。
看護師さんにこれでも出なかったら下剤じゃなくて浣腸ですねと言われましたが、わたくし浣腸の方が効くのでは無いかという気がしました。
とにかく出てくれればなんでもいいです。

今日も看護師さんが腸の動きを聴診器で聴いてくれました。
ゴロゴロいっているけどまだ動きが弱いようです
今日で手術後4日目だし、流動食も始まっているしそろそろ出てくれても良さそうなんですが。


硬膜外麻酔が抜けました

午後、麻酔科の先生が硬膜外麻酔を外しにたずねてきました。

「背中の管を抜きましょうね」

やっぱりもう抜いちゃんですね、痛み止め。
今までこれのおかげであまり痛みを感じずに済んだので無くなるとなると少し不安ですが、もともと術後4日目に抜くことになっていたので予定通りです。

できれば尿管ステントを抜く時まで続けて欲しかったのですが、強い薬なのであまり長くは使えません。

背中の針は動いたり折れたりすると危険なのでガッチリ背中から首のあたりまでテープで固定しています

背中に管が通った状態を自分で見ることはできないのですが、背中の針が折れたりずれたりしていないか、看護師さんが1日に1〜2度確認に来てくれていました。

背中に針が刺さるという事を初めて聴いたときはビビりましたが、この痛み止めの効果を知るとやっておいて良かったと思います。

麻酔科の先生が背中の固定テープを剥がしていきます。
昨日から首のあたりのテープにかぶれ始めて痒くなってきていました。
剥がされると気持ちいいです。

「じゃ、抜きます」

といわれて、すっと抜けた感覚が少しだけありました
痛みもなく、変な感じもなく、カテーテルを抜いた時以上に何も感じないまま終了です。

点滴も昨日で終了し、左手にずっとつながっていた点滴の針も抜けました。
これで体につながっていた管が全部はずれて自由になったので、今日からシャワー浴ができるようになります

トイレに行くのも点滴棒をもっていく必要がなくなりました。今ままで点滴棒に掴まるように歩いていたのですが、そろそろ掴まるものがなくても歩けるようになる頃です。

そしてお楽しみのランチです。

右上は白身魚のクリームシチュー。おかゆのおともにかつお節みそ。

腹痛との戦い

痛み止めを抜いたらまた段々お腹が痛くなってきました

硬膜外麻酔を抜いてすぐに、痛み止めのロキソニンを処方してくれたので昼食後にすぐ飲みました。

しかし、痛みが段々強くなり、ひたすらベッドの上で耐えました。
痛みが強くなるとトイレに行くのもつらくなります。
何もぶら下がっていない点滴棒を支えによろよろとトイレに行きます。
痛みで歩くのが昨日以上に遅くなりました。汗がにじんできます…。

それに加えてお腹もゴロゴロしてきました。
下剤が効いてきたのかもしれません。しばらくトイレにこもることにしました。

ぐおお。痛い…。

しかしこれは、どっちの痛みなの? お腹の傷? それとも下剤でお腹がくだっているの?


自分の体の中なのにイマイチ区別がつかないんです。
わたくしこの辺の体の感覚が鈍いのかもしれません。

お腹の傷意外に手術の後にこういう痛みがあるとは全く考えていませんでした。
もともと腸の動きがあまり活発ではないので手術後4日もたって下剤をのんでいるのにこれです。

しかし今まで下剤を飲んだことは何度もありますが、こんなに痛くなったのは初めてです。
しかも下剤を飲んでお腹が痛くなってきたらすぐ出ますよね。それなのに

出ない。 痛いのに出ない…。

この後さらに痛みは強くなり、ベッドの上で痛みで汗をかきながら悶え続けました。
下剤で腸が動いているだけでなく手術の傷の痛みも合わさってこんなに痛いのだと思います

今日からシャワーできると思っていたのですが、とてもそれどころではありません。
便が出るまではこの痛みは続くのかも…。

頼む。。出てくれ。


腸が何かおかしくなってるんではないかとまたまた不安になってきました。

開腹での子宮摘出手術では無事に手術が終わったとしても、膀胱、腸への影響がいろいろあります
これは手術前に知っておくと不安が減って気持ち的に楽だと思います。

予めわかっている痛みと予想していない痛みでは、不安の大きさが全然違います

お腹を切って中を取り出しているのでこのくらいのことが起きるのは普通のことなのかもしれません。
しかし初めてのことなのでいちいち「これ大丈夫なの?なんかおかしくない?」と敏感になってしまいます。

腹痛に悶えながら食べた夕食。右上は栗なし栗きんとん。


ロキソニンを飲んでも痛みは治らず、この夜は何度も目が覚めました。パジャマも寝汗でびっしょりです。

とうとう手術後4日目も排便ミッションクリアならず

腹痛との戦いがこの後も続きます。

子宮摘出手術【術後3日目】排便ミッション

昨日の夜は痛み止め点滴が効いてよく眠れ、スッキリ目覚めた朝です。


朝から看護師さんに「排便ありましたか?」と聞かれプレッシャーを感じます。

昨日から流動食も始まり、水分も多めに取っているのですが出ません。手術前に読んだ同意書にあった「腸閉塞」が頭をよぎります。

ガス出たし、大丈夫だよね?

手術後、腸の癒着で便のでがわるくなることがあるとか。
もしかしたら直腸の動きが悪くなっているとか。

お腹はゴロゴロいっているのになかなか出てくれないといろんなことが心配になってきます。

準広汎子宮全摘術では術後に排尿障害や排便障害が起きることも稀にあります。開腹手術だと癒着が起きる可能性もあるので排便の確認は重要なんですね。

手術自体は問題なく終わっているし、手術時間は4時間弱でほぼ予定どおり
癒着を防ぐシートを使ったりしているし、大丈夫かとは思うのですが。

流動食が少し固形に近づいた

さて、入院中のお楽しみのごはんです。主食は流動食とはいえ少し固形のものも出てきました。お粥の量がメチャ多いです。三分粥です

普段なら全く食べる気がしない煮物も美味しくいただきました。家では食事の支度はわたくしの仕事なので、この上げ膳据え膳がありがたすぎます。帰りたくない。。。

流動食2回目朝食
2回目の流動食。三分粥。朝食です。


病気じゃなければ病院て素晴らしいところです。
ベッドは清潔だし食事は3食運んできてくれるし、洗い物も掃除もしなくていいなんて。でもみんな退院したがるんですよね。
それはきっとお家が居心地いいんでしょうね。羨ましいです。

流動食3回目
お昼ご飯。麻婆豆腐風。おかゆの量はやはり多め。たいみそが渋いです。

尿管ステントがまだ入っていた

すこし慣れてきたトイレへの往復。
流動食も始まり排便ミッションクリアのために水も多めに飲んでいるのでしょっちゅう行くことになります。

手術後、尿管ステントが入っていたことを忘れていたのですが、というか手術後に意識がない状態で抜いてくれたのかなと思っていたのですが、トイレに行った時に再び尿道に違和感を感じました

この感覚、手術前にずっとあった糸、尿管ステントにくっつている糸がまだあるんじゃないの??
 
おそらくカテーテルが入っていた時、糸が膀胱内に押し込まれていたのだと思うのですが、糸が入っている感覚がなかったのです。
なのでもうステント抜けてるんだと思ってたんですが…

(まだ、入ってるね)


排尿時の勢いでまた尿道に糸が出てきてしまったものと思われます。この違和感、間違いなくステントの糸です。膀胱炎のような尿道のムズムズが戻ってきてしまいました(泣)

なんか排泄関係のお話ばかりですみません。

若手先生にステントの件を聞いてみた

この日の回診は若手のお兄さん先生でした。
白ヤギ先生チームの一員のようです。
4人のお医者さんがチームで診てくれていて、手術の同意書にも教授のほか白ヤギ先生含む4人の先生の名前がありました。

若手先生に尿管ステントがまだ入っているか聞いてみました。

若: 「ステント…。 あー! その話、出てました!」

どうやら医者様のミーティングのようなもので情報共有されているようです。

若: 「ステント、まだ入ってます。えーと、泌尿器科の先生が忙しくて、なかなか都合がつかなくて。」


なんとぉ! 都合がつかないと!?


手術の予定は1カ月前から決まっていましたが?



若:「ま、いつ抜いてもいいんで。もしかしたら退院後に外来で来てもらって抜いてもらうことになるかもしれません」


いつ抜いてもいいと!


いやいや、そらないわ。
手術前からもうずっと膀胱炎つらかったし。この状態で退院とか絶対無理。


「ずっと膀胱炎で辛いんで、早く抜いてもらえますか?入れる時もめちゃくちゃ痛かったんで、できれば痛み止めが効いてる間に抜いて欲しいんです!!」


若手先生なので言いやすいです。訴えました、辛さを。

↓↓ 尿管ステントを入れたときの惨事はこちら
尿管にステントを入れる(1)
尿管にステントを入れる(2)

そもそも泌尿器科で説明を受けた時には手術の後すぐ抜くって事になっていました。
手術延期でこんなに長いこと入れっぱなしだったので膀胱の中も小さな傷が出来てるんじゃないかと思います。

若手先生は笑顔で答えました。

若:「わかりました。伝えときます!」

ほんと、頼むよっ!


水を飲んでも出ない…

まだクリアしていない排便ミッションを達成するためにトイレに何度もいきました。点滴からの水分補給もあるので、水分が足りなくて出ないということはなさそうです。

排便はありませんが、この日の排尿量は3400cc。水飲み過ぎかもしれません。
この日の夜、下剤「アローゼン」が処方されました

見た目の量からして、術前の「マグコロールP」ほどの威力はなさそうですが…。

少しずつ食事の内容も固形物が増えてきたのでアローゼン飲んで明日に期待します。

流動食4回目 夕食
この日は秋分の日特別メニューでした。
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