手術後の卵巣検査 婦人科受診してきました

先週、手術で残した卵巣の検査のために婦人科を受診してきました。

関節が腫れて炎症を起こす更年期障害が続いているので、そのことも婦人科の先生に相談しようと思っていました。

白ヤギ先生、久しぶりです。

手術を終えても遠く感じる医者様との距離

手術をしてからもう8ヶ月が経ちました。

久しぶりの大学病院、コロナ対応であちこちに消毒用のアルコールが置いてあったりしていつもと違う雰囲気です。

こんなときにわざわざ婦人科にいく必要があるんだろうか?と考えましたが予約しているので行くべきですよね。

ということで行ってみた婦人科は、通常通りの診察が行われていました。

手術が終わった後の診察は術後検診は1ヶ月後の1回だけ。
今回は卵巣に異常がないかどうかの検査です。

手術で子宮と子宮頸部、卵管を切除したので残っている婦人科の臓器は卵巣だけということになります。

いつものように診察台で内診です。
経膣プローブの超音波検査で卵巣の状態を確認してもらいました。
超音波検査の結果は異常なし。
お腹の傷も問題ないようです(アトファインは、はがしていきました)。


その後の問診で、白ヤギ先生に指の関節が腫れて整形外科に通っていること、その関節痛と関節の腫れは女性ホルモンの減少が影響していると言われたことなどを相談しました。


白ヤギ先生:うん。確かに。そういうのはあります。
      ただ、手術は特に問題なかったですし、
      それが影響してということより、年齢的なもので、
      ちょうどそういうことが起きる頃、ということですね


というなんとなくこうくるだろうとわたくしが考えていた予想通りのお答えです。

頷きながら聞くわたくし。


白ヤギ先生:関節が腫れたりというのはありますけど、
      それだけでホルモン補充をするかっていうと…
      うーん。。


と少し考えて、白ヤギ先生はわたくしにこうたずねました

「すごくつらいですか?」


・・・・。


その質問にわたくしが答える前に白ヤギ先生は今後は通常の婦人科の健康診断で大丈夫ですと優しく静かな声で伝えてくれました。


更年期の関節痛「すごくつらいですか?」の質問の意図

診察が終わったあと、わたくしホルモン補充療法を求めていたわけではないですが、白ヤギ先生からの「すごくつらいですか?」の質問にモヤモヤしていました。

その質問の裏には、そんなにたいしたことないですよね?という言葉が隠れていたからです。

でも「すごくつらい関節痛」ってどのレベルなんでしょうか?
骨折とか? 

そのくらいならすごくつらいと言ってもいいんでしょう。

しかし、更年期に起こるブシャール結節・ヘバーデン結節などの関節炎は、たいしたことないと思って放っておくと関節が曲がり、元に戻らなくなります

そしてそうなってからの治療では遅いのです。

わたくし、手術の後遺症などとは一言も言っていませんが、白ヤギ先生から出てきた言葉は手術の影響ではない、年齢のせい、ということ。

ホルモン補充療法、そこまでする必要がないのだとしても、そのリスクの説明などもなく、なぜ必要ないのかの説明もなく…。

そして「すごくつらいですか?」(そんなにたいしたことないですよね?)

「もう今後はこちらに来なくても通常の健康診断でいいですよ」

終了。

という、とても事務的なものでした。

婦人科の待合室には『女性の一生に寄り添う医療』みたいな文章が入った、少女からおばあちゃんまでの女性のイラストが描かれたポスターが数枚貼られていました。

…が、寄り添ってくれてる?

いや、突き放されてない???

そんな気持ちでさびしく婦人科を後にしました。

確かに大学病院はいつもとても混んでいて、この日も待ち時間は40分以上、診察は7〜8分、という感じでした。

一人ひとりに時間をかけて説明なんかしていられないのかもしれません。
だとしても、この診察、わざわざ行く必要あったのかな?と思ってしまいました。

もし、医者様のご家族が

「更年期で関節が腫れて痛いのよ」

とおっしゃった時にも、

「それ、すごくつらいの?」

と答えるんでしょうか?

ご家族と同じように考えて欲しいとまでは言いませんが、かなり突き放した対応ですよね。

白ヤギ先生には手術してもらって感謝していますが、もし忙しすぎてもう手が回らないのであれば他のクリニックを紹介してくれるとかでもいいのではないかと思いました。

医者様にとってはたいしたことないようなことでも、患者にとっては心配なことってたくさんあるのですよね。

お腹の傷は少しずつ薄くなっています

そんなこんなで手術して8カ月も経つと、手術部分は問題なくなおっていますが、更年期障害に付き添われています。

そしてお腹の傷も少しずつ色が薄くなっています(写真撮り忘れました)。

もう貼らなくてもいいのかもしれませんが、アトファインはまだ貼っています笑

あと数枚アトファインが残っているので、それを使い切ったらアトファインも終了しようと思います。

次回アトファイン貼り直す時に傷写真撮っておきますね。

【子宮筋腫・子宮頸がん】手術費用は?限度額適用認定証の申請

子宮筋腫・子宮頸がんの手術費用はいくらかかるのか?

子宮筋腫や子宮頸がんに手術にはいろいろありますが、いざ手術となった場合いくらかかるのか?

病気に備えて保険に入っている方もいるかと思いますが、「限度額適用認定証」というのがあるのを知っていますか?


わたくしは友人に教えてもらうまで知らなかったのですが、とても素晴らしい制度なのでしっかり利用しましょう。
教えてくれた友人に感謝です。


今回、わたくしが手術入院した9月に支払った医療費は57,600円でした
それ以外は一切かかっていません。


手術が保険適用外の場合は別ですが、保険適用の手術の場合、「限度額適用認定証」を申請しておけば病院でびっくりするような金額を請求されることはありません。

1ヶ月に病院で支払う医療費の上限が収入に応じてに5段階に定められているので、その上限までしか請求されません。

どの病気にかかっても保険的適用内の治療であればこの上限までしか請求されないので、民間の高い保険に加入していなくても心配することはありません。

例えば、70歳未満の場合、一か月の給料が

27万円未満の場合 → 57,600円

27万円以上~51万5千円未満の場合
 80,100円+(総医療費-267,000円)×1%

となっています。(全国健康保険協会)

例)27万円以上~51万5千円未満の場合
  医療費の総額が100万円だった場合

80,100+(1000000ー267000)×1%
=80100+(733000)×1%
=87430


となり、医療費が100万円かかったとしても上限は87,430円になります

住民税非課税世帯はさらに上限が低く、35,400円になっています。


70歳未満の方の所得状況による区分

所得区分 自己負担限度額
①区分ア
(標準報酬月額83万円以上の方)
(報酬月額81万円以上の方)
252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
②区分イ
(標準報酬月額53万~79万円の方)
(報酬月額51万5千円以上~81万円未満の方)
 167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
③区分ウ
(標準報酬月額28万~50万円の方)
(報酬月額27万円以上~51万5
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
④区分エ
(標準報酬月額26万円以下の方)
(報酬月額27万円未満の方)
57,600円
⑤区分オ(低所得者)
(被保険者が市区町村民税の非課税者等)
 35,400円
高額療養費として払い戻しを受けた月数が1年間(直近12ヵ月間)で3月以上あったときは、4月目(4回目)から自己負担限度額がさらに引き下げられます。
(『全国健康保険協会』より引用)

手術の前に限度額適用認定証を申請しよう

 

先ほどの計算のように月収が51万5千円未満の場合、かなり医療費がかかったとしても、手術入院の支払い金額が10万円を超えることはほとんどないと言えます。

なので心配して高額な民間の保険に入らなくても大丈夫です。日本の健康保険はとても優秀です。

病気になっても安心して治療を受けられるようになっているのですね。


病院で一度医療費を支払った後に超えた分を払い戻してもらうこともできますが、先に限度額認定証を申請しておけば、限度額以上を支払う必要はないので安心です(差額ベッド代は別)


申請した月の初日からの適用になり、さかのぼってそれ以前の医療費に対して交付してもらうことはできないので気をつけてください

手術が決まったらすぐに申請しておきましょう。


「限度額適用認定証」どこで申請するのか?


さて、そのその保険を適用するために入院前に「限度額適用認定証」の申請の必要があります


加入している健康保険によって申請する方法が少し違いますが、会社員の方は会社の健康保険に申請することになります。


国民健康保険の場合は各自治体の国民健康保険係の窓口で申請します。申請書を提出した月の1日(初日)から最長で1年間有効です。

入院前はなにかとやっておくことが多くあわただしいですが、忘れずに申請しておきましょう。

会社員の方は傷病手当もありますので同時に申請しておくといいですよ。

普段支払っている健康保険は病気になった時、ケガをしたときのためのものなのでしっかり申請しましょう。

【手術4週間後】やっぱり13cm巨大筋腫だった

手術をしてから4週間がたちました。
歩くスピードも手術前とほとんど変わらないくらいに回復しました。


お腹の手術の方はかなり回復していますが、手の指の関節の腫れはまだ続いているし、股関節、膝関節も座ってから立ち上がる時に少し痛むようになりました。とほほです。


これは本当にブシャール結節なのか?
血液検査の結果がでなければわかりません。


ブシャール結節もリウマチも更年期の女性に多い病気なのでどっちの可能性も否定できません
更年期症状のめまいや滝汗もいやですが、関節痛の方が嫌かも…。


やはり女性ホルモンは偉大です。
イケメン急募。


手術1ヶ月後の婦人科検診

関節痛はさておき、手術1ヶ月後の婦人科検診がありました。


術後の回復は順調ですが、おそらく傷のチェックはあるだろうと思い、傷に貼っていたテープを受診前にはがしていきました。

貼っているのは3Mの『ネクスケア』です。


手術の後から貼ってあった白いテープがなかなかはがれず、受診の3日前まで取れませんでした


さすがに1ヶ月も経ってまだ手術後の白いテープを貼りっぱなしってのはどうかなと思い、 残っていた白いテープをそっと剥がしてみたのです


そしてネクスケアに張り替えたのですが、受診のためそれも全部はがしてテープなしの状態で診察してもらいました。


白いテープがはがれた部分だけ傷を寄せるように、傷に垂直に貼ると傷口が広がるのを防いできれいな傷跡にしてくれます。10日ほどこれを使っていました。



婦人科受診の3日前になってようやく傷跡の全貌を見ました。

さすがに1ヶ月経っているので、傷はきれいにくっついていました

まだ白い傷にはなっていませんが、赤黒い細い線というか細い溝のようになっていました。

テープを取ってみて改めて気づいたのですが、傷の縫い目がほとんどありません

接着剤のようなもので傷口をくっつけていたようです

吸収糸を使っているとはいえ、縫ったところの糸が見えるのかと思っていたのですが全然見えませんでした。

内側の方はしっかり縫っているのかもしれませんが、15センチも切ったのに、表面は小さく数カ所縫って留めているようにしかみえません


これでも傷がくっつくというのは不思議ですが、白ヤギ先生の縫い方が上手いのかもしれません(多分上手いんだと思います)


医者様というのは勉強ができるだけでなく肉を縫い合わせる手先の器用さも必要とは…。神です。



白ヤギ先生の診察は久しぶりです。

いつもの婦人科の診察台で、やはり傷のチェックがありました

白ヤギ先生が臍の方から恥骨の方へお腹を指で軽く抑えてチェックしていきます。
そして経膣エコーで卵巣の状態もチェックです。


傷の表面はきれいにくっついていますが中の状態がどうなっているのかは気になっていました。


わたくしが気になったのは特に腸の状態の方なのですが、婦人科の診察なので腸の方はあまりみないのかもしれません。

手術後下剤を使っていますが、下剤なしだと腸の動きがあまりよくありません

しかし、白ヤギ先生からはとくになにもありませんでした。


(大丈夫ってことかしら??)



薄茶色のおりものが出る事もとくに問題ないようで、そのうちなくなるそうです。

そして湯船に浸かることと運動の許可が出ました


さらに付け加えるようにチラとわたくしの顔を見てこうおっしゃいました。

「性行為はダメです」

はいっ。承知しております!



続いて取り出した子宮と子宮頸部、そして卵管の病理検査の結果について

先生「取ったものは術前の診断通り、子宮頸部も高度異形成でした。えーと、病理検査の結果は…」

と電子カルテの画面に病理検査の結果のスケッチのようなものが表示されました
手描きのスケッチです!


マジマジと身を乗り出してモニターを見るわたくし。

そこには
「13センチ 巨大筋腫」
と書いてありました。




巨大筋腫…! やっぱり。

リュープリン注射でどれくらい小さくなったのかはわかりませんが、取り出したものは巨大筋腫だったようです。


今までのすごかった生理、そして手術後のお腹の凹み方をみても、だよなと思います。

しかし、それももう全部なくなったのです。

生理の時は『クリニクス』じゃないとダメでした。夜用ナプキンの5枚分の吸収力!
過多月経は仕事中も不安になります。つらかったな。。


これで婦人科に用はなくなった。白ヤギ先生、どうもありがとう!

と感謝の言葉を述べようとしていたところ白ヤギ先生はこう言いました。

先生「今後は卵巣の検査がありますので次回は半年後の受診です」


卵巣! そうか、まだそれがあったか!

今、わたくしの卵巣はどのくらい機能しているのかわかりませんが、とりあえず今後も経過観察は続くようです。

こうして術後の検診も終わりひとまず順調に回復しているということで良かったです。

本当は1ヶ月後の婦人科検診後からの仕事復帰が理想なのでしょうが、わたくしはこの3日前から仕事に復帰していました
デスクワークですし、通勤もそんなにハードではないので大丈夫かなと。

仕事の復帰は仕事内容によって人それぞれのようです。
自分の体と相談しながら焦らずに自分のペースで、ですね。

1ヶ月後の検診の内容はこんな感じ

傷のチェックと経膣エコー検査

運動も湯船に浸かるのもOK

性行為はまだダメ(術後3ヶ月まで)


薄茶色のおりものは
  そのうちなくなるので問題なし


病理検査の結果は問題なし
 (巨大筋腫で肉腫ではない)


半年後に卵巣の検査がある



これからは自分で傷のケアをすることと更年期症状のケア。。

エストロゲンは復活するのか。
整形外科の血液検査の結果はどうなのか。
近々聞きに行こうと思います。


子宮摘出手術【術後6日目】子宮の重さは650g

手術してから6日が経ちました。
傷の痛みはロキソニンを飲んでいることもあり、あまり強くありません。
起き上がる時や歩くときはお腹に少し力が入るので痛くなりますが横になっているときはずいぶん楽になりました。

特に問題なければ明日退院です。
めったにない入院生活なので少し楽しみにしていたのですが、あっという間に終わってしまいそうです。

入院中は、自由に歩けなったりおなかが痛かったりいろいろありましたが、やっぱり楽でした

自分の身の回りのことだけすればいいので、時間が出来たときには本を読んだりうたた寝したりできます。

こういう静かでのんびりした時間が欲しかったので、本当はあと1週間くらい病院でごろごろしながら過ごしたいところです。

朝食。初めてのパンです。
リンゴや豆類など繊維質多め。



この日もまだ定期的に陣痛のような痛みが襲ってきました
腸が動き始めると激痛で動けなくなります。

退院したらこの痛みも自宅で耐えなくてはならないので不安になります。

痛みが来たときはベッドの上で座ってみたり寝転んでみたり楽な体勢を探してみました。

昨日から新しくなった下剤「酸化マグネシウム」錠剤は、水分を取り込んで便を柔らかくするお薬です

この下剤の効果で腸はぐるぐるかなり活発に動いていました。
この日の午後レントゲンを撮りました。

レントゲンを撮る昼過ぎに、ちょうど激痛でもだえていたら、看護師さんが車いすでレントゲン室まで連れて行ってくれました。

こうやってケアしてもらえるのも明日で終わりです。
退院したら痛くても自分で対処するしかないし、食事も自分で用意しなくてはなりません

それは残念ではあるのですが、病院は保養所ではないので、腸に何もなく予定通り明日退院できるのが一番いいことです。


腹痛はまだ一日に何度もありましたが、下剤の効果もあって手術6日目はめでたく2回の排便がありました。

昨日出したものも太さ3cmくらいの頼りないものだったのでこれで少しほっとしました。

鮭のちゃんちゃん焼きが美味でした。ご飯の盛りは少なめです。

手術後初、白ヤギ先生の診察

この日は手術後はじめて白ヤギ先生が病室を訪ねてきました

大きな病院というのはこういうものかもしれませんが、担当の4人ほどの医者様がチームで診てくれるので実際に執刀した白ヤギ先生以外の医者様方が今まで様子を見に来てくれていました。

傷の様子を確認してくれて、今後の生活についての注意事項についてお話がありました。

おなかに力を入れることはしない
 (重いものを持つ、自転車・自動車の運転もダメ)
湯船につからない
性交渉をしない
無理をしないで疲れたら休む
生理の時より多い出血があったら外来を受診する

大事なことなので、この後看護師さんにプリントも渡されました。

腸のレントゲンさえ問題なければ明日無事に退院できそうです。

そして手術で取り出した子宮と子宮頚部、卵管にガン化したものはなく心配ないですと言われました

まだ手術が決定する前、子宮頸がんの組織診のときに、大きい子宮筋腫に押されて子宮頚部に見えない部分がありました。そこは手術で取って組織を見てみないとどのくらい悪いのかわからないと言われていました

内診した感じでは大丈夫そうだけど、ということでしたが取って調べてみるまではやはり心配でした

子宮筋腫だけなら手術にはならなかったので、病気としては子宮頸がんの高度異形成の方が問題なのですよね。

摘出した子宮の重さは650g

そして手術後ずっと気になっていたことを白ヤギ先生に聞いてみました。

グリーン:「先生、筋腫はどのくらいの大きさでしたか?」

白:「サイズ的には7~8センチ※くらいですかね…。 リュープリン注射が効いて小さくなってました」

なるほど、リュープリン注射の効果があったと。

MRI画像では10cm以上ありそうでした。

※(後日病理検査の詳しい結果では、子宮筋腫最長部分13センチとなっていました)

リュープリン注射を3か月くらい打てば数センチですが小さくなると説明を受けていました。

グリーン:「先生、重さはどんなもんでしょう?」

白:「重さは、えーと。子宮の重さは650gでした。普通の子宮の重さがだいたい150gなので、筋腫は500gくらいですね」

650g…。

なんとなく、鶏肉500gのサイズが頭に浮かびました

でかいな。

そんなものがおなかに入っていたとは…。

実際、手術の後のお腹はだいぶへこみました

もうポッコリした妊婦のようなおなかではなくなっていて、元々のおなかってこんなだったかな??と思ったくらいです。

たしかに650gの肉がなくなったのだとしたら不思議ではないですよね。

今までの固くてポッコリしたおなかは脂肪なのかもとも思っていたのですが、子宮筋腫のせいだったのだとはっきりしました。

さようなら、子宮。そしておまけの卵管も。

執刀した白ヤギ先生の話を聞いて、取り出された子宮のイメージがわきました。

本当は夫に取り出した子宮の写真を撮っておいてもらおうと思っていたのですが、わたくしが手術した病院では手術室に家族が入ることができませんでした

なので写真は撮れません。残念です。

家族に写真を撮ってもらうことはできませんが、お医者さんが撮った写真はお願いすればあとで見せてもらえるようです。

腸が動く時の痛みはまだまだあるものの、手術の傷の痛みはかなり回復してきました
レントゲンの結果も特に何も言われず。


夕方の回診の時に医者様から

「明日、退院できますよ。よかったですね!」

と、笑顔でいわれました。


予定通り、明日退院決定です。

牛筋のビーフシチュー。病院のごはんもとうとう明日朝でおわり。美味しかったです

子宮摘出手術【術後4日目】硬膜外麻酔終了

手術後4日目、流動食は順調に三分粥から五分粥になり、米の粒々が増えました。量は相変わらず多いのでお腹いっぱいになります。
昨夜飲んだ下剤の効果がいつ出るかと期待しつつ朝食を食べました。

麻酔が効いていることもありお腹の傷の痛みはあまりありません。

朝ごはん。繊維質のものが多く出ます。

まだ完了しない排便ミッション

朝食後も便意が無いので、昨日と同じ下剤「アローゼン」を処方されました。
お腹がゴロゴロ動く感じはあるものの便意とまではいきません。
看護師さんにこれでも出なかったら下剤じゃなくて浣腸ですねと言われましたが、わたくし浣腸の方が効くのでは無いかという気がしました。
とにかく出てくれればなんでもいいです。

今日も看護師さんが腸の動きを聴診器で聴いてくれました。
ゴロゴロいっているけどまだ動きが弱いようです
今日で手術後4日目だし、流動食も始まっているしそろそろ出てくれても良さそうなんですが。


硬膜外麻酔が抜けました

午後、麻酔科の先生が硬膜外麻酔を外しにたずねてきました。

「背中の管を抜きましょうね」

やっぱりもう抜いちゃんですね、痛み止め。
今までこれのおかげであまり痛みを感じずに済んだので無くなるとなると少し不安ですが、もともと術後4日目に抜くことになっていたので予定通りです。

できれば尿管ステントを抜く時まで続けて欲しかったのですが、強い薬なのであまり長くは使えません。

背中の針は動いたり折れたりすると危険なのでガッチリ背中から首のあたりまでテープで固定しています

背中に管が通った状態を自分で見ることはできないのですが、背中の針が折れたりずれたりしていないか、看護師さんが1日に1〜2度確認に来てくれていました。

背中に針が刺さるという事を初めて聴いたときはビビりましたが、この痛み止めの効果を知るとやっておいて良かったと思います。

麻酔科の先生が背中の固定テープを剥がしていきます。
昨日から首のあたりのテープにかぶれ始めて痒くなってきていました。
剥がされると気持ちいいです。

「じゃ、抜きます」

といわれて、すっと抜けた感覚が少しだけありました
痛みもなく、変な感じもなく、カテーテルを抜いた時以上に何も感じないまま終了です。

点滴も昨日で終了し、左手にずっとつながっていた点滴の針も抜けました。
これで体につながっていた管が全部はずれて自由になったので、今日からシャワー浴ができるようになります

トイレに行くのも点滴棒をもっていく必要がなくなりました。今ままで点滴棒に掴まるように歩いていたのですが、そろそろ掴まるものがなくても歩けるようになる頃です。

そしてお楽しみのランチです。

右上は白身魚のクリームシチュー。おかゆのおともにかつお節みそ。

腹痛との戦い

痛み止めを抜いたらまた段々お腹が痛くなってきました

硬膜外麻酔を抜いてすぐに、痛み止めのロキソニンを処方してくれたので昼食後にすぐ飲みました。

しかし、痛みが段々強くなり、ひたすらベッドの上で耐えました。
痛みが強くなるとトイレに行くのもつらくなります。
何もぶら下がっていない点滴棒を支えによろよろとトイレに行きます。
痛みで歩くのが昨日以上に遅くなりました。汗がにじんできます…。

それに加えてお腹もゴロゴロしてきました。
下剤が効いてきたのかもしれません。しばらくトイレにこもることにしました。

ぐおお。痛い…。

しかしこれは、どっちの痛みなの? お腹の傷? それとも下剤でお腹がくだっているの?


自分の体の中なのにイマイチ区別がつかないんです。
わたくしこの辺の体の感覚が鈍いのかもしれません。

お腹の傷意外に手術の後にこういう痛みがあるとは全く考えていませんでした。
もともと腸の動きがあまり活発ではないので手術後4日もたって下剤をのんでいるのにこれです。

しかし今まで下剤を飲んだことは何度もありますが、こんなに痛くなったのは初めてです。
しかも下剤を飲んでお腹が痛くなってきたらすぐ出ますよね。それなのに

出ない。 痛いのに出ない…。

この後さらに痛みは強くなり、ベッドの上で痛みで汗をかきながら悶え続けました。
下剤で腸が動いているだけでなく手術の傷の痛みも合わさってこんなに痛いのだと思います

今日からシャワーできると思っていたのですが、とてもそれどころではありません。
便が出るまではこの痛みは続くのかも…。

頼む。。出てくれ。


腸が何かおかしくなってるんではないかとまたまた不安になってきました。

開腹での子宮摘出手術では無事に手術が終わったとしても、膀胱、腸への影響がいろいろあります
これは手術前に知っておくと不安が減って気持ち的に楽だと思います。

予めわかっている痛みと予想していない痛みでは、不安の大きさが全然違います

お腹を切って中を取り出しているのでこのくらいのことが起きるのは普通のことなのかもしれません。
しかし初めてのことなのでいちいち「これ大丈夫なの?なんかおかしくない?」と敏感になってしまいます。

腹痛に悶えながら食べた夕食。右上は栗なし栗きんとん。


ロキソニンを飲んでも痛みは治らず、この夜は何度も目が覚めました。パジャマも寝汗でびっしょりです。

とうとう手術後4日目も排便ミッションクリアならず

腹痛との戦いがこの後も続きます。

子宮摘出手術【術後3日目】排便ミッション

昨日の夜は痛み止め点滴が効いてよく眠れ、スッキリ目覚めた朝です。


朝から看護師さんに「排便ありましたか?」と聞かれプレッシャーを感じます。

昨日から流動食も始まり、水分も多めに取っているのですが出ません。手術前に読んだ同意書にあった「腸閉塞」が頭をよぎります。

ガス出たし、大丈夫だよね?

手術後、腸の癒着で便のでがわるくなることがあるとか。
もしかしたら直腸の動きが悪くなっているとか。

お腹はゴロゴロいっているのになかなか出てくれないといろんなことが心配になってきます。

準広汎子宮全摘術では術後に排尿障害や排便障害が起きることも稀にあります。開腹手術だと癒着が起きる可能性もあるので排便の確認は重要なんですね。

手術自体は問題なく終わっているし、手術時間は4時間弱でほぼ予定どおり
癒着を防ぐシートを使ったりしているし、大丈夫かとは思うのですが。

流動食が少し固形に近づいた

さて、入院中のお楽しみのごはんです。主食は流動食とはいえ少し固形のものも出てきました。お粥の量がメチャ多いです。三分粥です

普段なら全く食べる気がしない煮物も美味しくいただきました。家では食事の支度はわたくしの仕事なので、この上げ膳据え膳がありがたすぎます。帰りたくない。。。

流動食2回目朝食
2回目の流動食。三分粥。朝食です。


病気じゃなければ病院て素晴らしいところです。
ベッドは清潔だし食事は3食運んできてくれるし、洗い物も掃除もしなくていいなんて。でもみんな退院したがるんですよね。
それはきっとお家が居心地いいんでしょうね。羨ましいです。

流動食3回目
お昼ご飯。麻婆豆腐風。おかゆの量はやはり多め。たいみそが渋いです。

尿管ステントがまだ入っていた

すこし慣れてきたトイレへの往復。
流動食も始まり排便ミッションクリアのために水も多めに飲んでいるのでしょっちゅう行くことになります。

手術後、尿管ステントが入っていたことを忘れていたのですが、というか手術後に意識がない状態で抜いてくれたのかなと思っていたのですが、トイレに行った時に再び尿道に違和感を感じました

この感覚、手術前にずっとあった糸、尿管ステントにくっつている糸がまだあるんじゃないの??
 
おそらくカテーテルが入っていた時、糸が膀胱内に押し込まれていたのだと思うのですが、糸が入っている感覚がなかったのです。
なのでもうステント抜けてるんだと思ってたんですが…

(まだ、入ってるね)


排尿時の勢いでまた尿道に糸が出てきてしまったものと思われます。この違和感、間違いなくステントの糸です。膀胱炎のような尿道のムズムズが戻ってきてしまいました(泣)

なんか排泄関係のお話ばかりですみません。

若手先生にステントの件を聞いてみた

この日の回診は若手のお兄さん先生でした。
白ヤギ先生チームの一員のようです。
4人のお医者さんがチームで診てくれていて、手術の同意書にも教授のほか白ヤギ先生含む4人の先生の名前がありました。

若手先生に尿管ステントがまだ入っているか聞いてみました。

若: 「ステント…。 あー! その話、出てました!」

どうやら医者様のミーティングのようなもので情報共有されているようです。

若: 「ステント、まだ入ってます。えーと、泌尿器科の先生が忙しくて、なかなか都合がつかなくて。」


なんとぉ! 都合がつかないと!?


手術の予定は1カ月前から決まっていましたが?



若:「ま、いつ抜いてもいいんで。もしかしたら退院後に外来で来てもらって抜いてもらうことになるかもしれません」


いつ抜いてもいいと!


いやいや、そらないわ。
手術前からもうずっと膀胱炎つらかったし。この状態で退院とか絶対無理。


「ずっと膀胱炎で辛いんで、早く抜いてもらえますか?入れる時もめちゃくちゃ痛かったんで、できれば痛み止めが効いてる間に抜いて欲しいんです!!」


若手先生なので言いやすいです。訴えました、辛さを。

↓↓ 尿管ステントを入れたときの惨事はこちら
尿管にステントを入れる(1)
尿管にステントを入れる(2)

そもそも泌尿器科で説明を受けた時には手術の後すぐ抜くって事になっていました。
手術延期でこんなに長いこと入れっぱなしだったので膀胱の中も小さな傷が出来てるんじゃないかと思います。

若手先生は笑顔で答えました。

若:「わかりました。伝えときます!」

ほんと、頼むよっ!


水を飲んでも出ない…

まだクリアしていない排便ミッションを達成するためにトイレに何度もいきました。点滴からの水分補給もあるので、水分が足りなくて出ないということはなさそうです。

排便はありませんが、この日の排尿量は3400cc。水飲み過ぎかもしれません。
この日の夜、下剤「アローゼン」が処方されました

見た目の量からして、術前の「マグコロールP」ほどの威力はなさそうですが…。

少しずつ食事の内容も固形物が増えてきたのでアローゼン飲んで明日に期待します。

流動食4回目 夕食
この日は秋分の日特別メニューでした。

子宮摘出手術【術後1日目】歩行訓練開始

子宮摘出手術【術後1日目】

傷口を初めて見ました

昨日予定通り、準広汎子宮摘出術を無事終了し、子宮を全摘出、子宮頸部と卵管は切除しました。
卵巣は残すことができたのですぐに更年期障害に悩まされることはなさそうです。

硬膜外麻酔のフェンタニルがよく効いて
いるおかげで痛みはあまり感じません。
看護師さんが痛み止めの残量を時々確認にきます。
ボタンを押して痛み止めを追加できるのですが、うまく効いてくれたので一度も押さずに済みました。

手術後初の朝の回診で偉い先生が診察してくれました。
「おなかの傷をみせてくれるかー」
と優しい口調で話してくれます。

手術後は腹帯というマジックテープで止める白いコットンの腹巻でお腹を巻いてガードしています。腹帯を外して偉い先生に縫った傷口を見てもらいました。
いままで腹帯を巻いたままだったので自分でもお腹を縫ったところを見るのは初めてです。


傷口を白い医療用のテープで止めてありました。
傷の長さ約15cmくらい臍下から恥骨あたりまであります

子宮筋腫が大きかったのでやはりこのくらいは切るんですね。

「あ、きれいだね」
と偉い先生が言う通り、本当に傷口はあっさりしたもので、きれいです。

もっと血がこびりついてたり、縫い目がザクザク粗いのかと思ってました。よかった。

二人子供を産んでいるとはいえ傷口は気になるもんです。
溶ける糸で塗ってもらっているので抜糸もなしです。

手術後1日目からから歩行訓練開始

手術の傷口も問題なく、痛みもひどくないので今日からさっそく歩行訓練開始です。

手術の翌日からもう動かされるのかと思うのですが、開腹手術の場合は特に術後すぐ動いた方が手術後の癒着の防止にもなっていいのです。

自分で座ったり立ったりできるようになったので足に巻いていた血栓予防の機械は外れました。

看護師さんに付き添ってもらってゆっくり立ち上がり、歩き始めました。
点滴も尿道カテーテルがつながった尿バッグも点滴棒に引っ掛けて一緒に移動です。

ゆっくりなら全然歩いけるなと思ったのですが、15mほど歩いたところでだんだん頭から血の気がひいていきました

「ち、ちょっと、やばいです」

青ざめながら訴えるわたくし。
焦って看護師さんにUターンをお願し、ベッドへ戻って来ましたが、たどり着いた時には顔真っ青でベッドにへたり込みました。へろへろです。

1日とはいえずっと寝た状態でいて立ち上がると血圧が下がってこう言う状態になるらしいです。
たった1日なのに。
でも手術の次の日だからこんなもんなんでしょうか。
おなかの中も内臓が定まってない感じで立つとおなかの中が下がってくる感じがします。
そして痛み止めが効いているとはいえ立ち上がって歩くと痛いです。

手術後、ガスが出たら流動食開始

昨日は水も飲めませんでしたが、今日から飲水OK
ただの水ですが飲めるのは嬉しいです。水しか飲めないのでガブガブ飲んでます。

このあとガスが出たら流動食開始です。
「ガス出ましたか?」と何度か看護師さんに尋ねられ、まだかしらと気になっていましたが、夕方ごろ無事排ガスです。

めでたく明日から流動食開始です。

動くと腸の動きが良くなるようで頑張って歩きましょうねと励まされ、午後もう一度トイレまで歩行訓練です。

自分でトイレまで行けるようになったら尿のカテーテルが抜けます

午前中の歩行訓練が結構しんどかったのでトイレまで行ける自信がなったのですが腸のためにも頑張って歩かなければです。手術後1日目とはいえ、結構忙しいです。

家族がお見舞いに来てくれました

この日、日曜ということもあり家族がお見舞いに来てくれました。夫さんと息子たち、元気に来院です。
長男がフルーツを買って来てくれました。が残念ながら食べられません。

そうこうしているうちに2回目の歩行訓練の時間です。よろよろと立ち上がるわたくし。
兄弟そろってスマホのカメラをわたくしに向けてきてます!
えと。母治ったら、わかってるよね?

へっぴり腰で点滴棒にしがみつき看護師さんに付き添われトイレへ向かいました。
看護師さんも良く様子を伺ってくれて2度目のチャレンジでトイレまで到達できました。やたー。

しかしベッドへ戻った時には顔は白く少し冷や汗かきました。トイレまで行くだけでぐったりです。
なんてことでしょう。
弱っているわたくしを見届け、夫さんと息子たちは帰っていきました。

看護師さんに

「一人でトイレ行けるならカテーテルもう抜きましょうか

と言われましたが、今日は入れておいてくださいと懇願。
でも明日は抜かれるので自力でトイレに行かなくてはなりません。。

明日の自力トイレに備え、歩いても頭がフラフラしないように上体を起こしてベッドに腰掛ける体勢をとってみたり自分で座って立つ練習をしてみたりしました。
頭を高くして足を下げると少しフラッとします。
頭に血が廻らないんでしょうか。

手術後1日目ですが意外と慌ただしいです

顔を洗いたかったのですが手に点滴が刺さっているし自分で洗面所まで行けないので我慢かなと思っていたのですが看護師さんがガーゼで顔を拭いてくれ体もタオルで拭いてくれました
看護師さん、天使です!

全身お着替えして本日のミッションは完了。
手術後しばらくはのんきにゴロゴロしているつもりだったのですが、意外にも手術後一日目からやること満載でした。

手術後にすぐ必要な腹帯は病院でも買えますが定価販売です。事前に安いドラッグストアやネットショップで購入しておくとお得。
のんきなわたくしは病院で買えばいいやと思って定価(2300円くらい)で買ってしまいました。

小柄で細身の方はSサイズでいいかも。 わたくしはMサイズとSサイズ1枚ずつ購入して使い分けてます。
清浄綿もカテーテルが抜けるとすぐ使います。病院でも買えますが、入院前にお安く購入しておくと安心です。

子宮摘出手術当日
とうとう子宮がなくなった

病院イメージ

朝から水も飲めず、検温と血圧測定の後はやることもないのでさっさと手術着に着替え弾性ストッキングをはいてベッド上で待機です。

夫さんが予定通りの時間に到着しました。
夫さんと少し話していると看護師さんが迎えに来てくれました。

「そろそろ行きましょうか」

いよいよです。
看護師さんと一緒に歩いて手術室に向かいます。

手術室は思っていたより広くて30畳くらいありそう。
清潔で近未来的な雰囲気です。40インチくらいのモニターが3つ、反対側の壁にも2つ、壁の上部に並んでいました。
ついモニター見ちゃいます。
血圧・脈拍などを表示しています。

手術室入り口の椅子に座って看護師さんと待機していると、手術室の看護師さんや麻酔科の先生方がぞろぞろと入室されました。白ヤギ先生もご登場です。

靴を脱いで手術台に横になり点滴の針を腕に入れます。
そして次は硬膜外麻酔
恐れていた背中への注射です

横を向いて背中を丸くした体勢で、背中というか背骨の隙間に針を入れます。刺さった瞬間チクッとした痛みがあり、体がピクッと動いて焦ります。

「痛っ」
と声をあげてしまいましたが、

「痛いですか? 痛み止め入れますね」
と優しく言われほっとするわたくし。

背中なのでどうなっているのか見えませんが、麻酔の管が入ったらしく、管を背中にテープでがっちり固定。
思ったほど痛みはなかったものの場所が場所なだけに緊張しました。

硬膜外麻酔も無事終わったところでいよいよ全身麻酔へ。
点滴から麻酔が入り、目が回るような感じになったところへ『酸素マスク』登場。

「深呼吸してください」と言われた後、

意識消失。。。


目覚めたのは「グリーンさん、手術終わりましたよ」という看護師さんの声掛け。


あ、おわり???


気管の管も抜かれて酸素マスクをかぶせられています。
手術台からすぐ隣のベッドに看護師さんたちがせーので移動させてくれました。
わたくしはマグロ。

看護師さんたちがベッドを押してくれそのまま病室へ。
ここの移動の記憶、とぎれとぎれです。

病室に戻ったところで、夫さんがなにかいろいろ話しかけてきましたが、手術がおわったばかりで疲れているのか麻酔が残ってるせいか眠くて、適当な返事しかできず。

夫はその後やることもないので帰宅です。

わたくしはそのまままた眠り続けました。

手術後は眠いし何もする気にならない

しゅこー、しゅこー… とふくらはぎに巻き付けた血栓防止の機械の空気の音がします。
空気圧でふくらはぎをマッサージして血流を良くしてくれる機械です。心地よい圧がかかります。

しゅこーっと空気の音がする血栓防止の機械



看護師さんが点滴をかえたり血圧・体温を測りに来てくれたりお世話されてる感が安心します

だんだん頭がはっきり目覚めてきて自分の状態が分かってきました。
左手には点滴足には血栓防止の機械、あまり動けません。

しかし同じ姿勢ばかり取っていると良くないようで、看護師さんがからだを少しだけ横に傾けてくれましたが、

痛い!!! おなかが痛い!!


動くとおなかがかなり痛みます
縫ったところの傷よりおなかの中が痛い。
しかも息が苦しい。。。

横を向くと痛いので、少し我慢してすぐ正面に向き直りました。全てがめんどくさく感じます。

点滴の針が刺さった右手も痛い。点滴がつながっているのは左手だけですが、意識がない間に右手にも点滴の針が刺さっていました。

硬膜外麻酔の効果が凄すぎる

体勢を変えると痛いのですが、上を向いてじっとしていれば痛み止めが効いているのでそんなに痛くありません。

足の付け根の辺り、麻酔が効いたように皮膚感覚が鈍いので硬膜外麻酔の効果は絶大なようです。

痛みが強かったら硬膜外麻酔のボタンを押してくださいね、と言われたのですが押すほどの痛みもありませんでした

入院前、手術した方のブログを読んだりしていたのですが、結構術後の痛みがすごいというのが多くて、術後はかなり辛いことを覚悟していたのですが、ありがたいことに痛みはあまり感じませんでした。

担当してもらった硬膜外麻酔の先生が上手かったのかもしれません。素敵です。

痛み止めが入った携帯型ポンプ。背中の管にここから痛み止めが流れます。



良い具合に痛み止めが効いて、苦痛も思ったほどなく、完全に脱力です。

身の回りのことは全部看護師さんがやってくれるので子供に戻ったような幸せな気持ちになりました
看護師さんありがとです。

手術した後はこんな感じで完全脱力、すぐにうとうと眠ってしまい、ときどき血圧測定や点滴交換で目覚めるくらいでした。

痛み止めの効果でケアされる幸せすら感じられた手術後、病院のお医者様、看護師さんありがとです!!

いよいよ入院。

8月19日、いよいよ入院の日がやってきました。

昨日の尿管ステント留置のお腹の痛みがまだ続いています。

結局痛みでほぼ一睡もできずに朝になってしまいました。お腹の中が熱くなってくる感じと痛みとで寝汗もすごかったです。
早く病院に行って麻酔で眠らせてほしいくらいです。

付き添いは夏休み中の高校生、次男くんです。
荷物を持って次男くんと一緒にタクシーで病院へ向かいました。

着替えのパジャマやタオルは
レンタルが便利

入院手続きを済ませ、次男くんにレンタル品の申し込みに行ってきてもらいました。
入院中に着るパジャマの他、バスタオル・フェイスタオルを1日500円でレンタルしてくれます。
さらに入院セットをレンタルすると、以下のものをプレゼントしてくれます。

ボディソープ
シャンプー
歯磨きセット
ストロー
コップ

スプーン
ティッシュ
                   などなど…


入院中に必要な日用品はこれで問題なくそろいます

おかげで荷物がすごく少なくて済みました。

家族が洗濯物を持ってきてくれる方には不要かもしれませんが、わたくしのように家族は男ばかりの場合全くあてにできないので非常に助かります。

その他入院に必要な手続きを済ませ、次男くんは帰宅。
ありがとね。

明日、いよいよ手術

明日の手術に備えて看護師さんが割と頻繁に訪れます。

検温、血圧測定、入院中の注意事項の説明
など、この日わたくしを担当するA看護師がこまごまと面倒をみてくれます。

昼食後に飲む下剤と明日朝着る手術着弾性ストッキングというきつめハイソックスを渡されました。

下剤『マグコロール』
かなりの量です。 これを150ccの水に溶かしてゆっくり飲みます

 

弾性ストッキング
A看護師さんがふくらはぎ周りを測ってぴったりのサイズを選んでくれました

のどのイガイガはだいぶ治ったけれど
微熱が…

看護師さんが一日に何度か検温と血圧測定に来ますが、夜の検温で37.4度
先週ひいた風邪の熱はもうすっかり治っていて喉の不調が残っているだけだったので、この微熱はもしや昨日のステントのせいなのではないかと。。。とても不安です。

鎮痛剤で少し痛みは和らいだもののおなかが熱をもったようにじんわり熱い血尿も続いています

その夜、いつもの担当医の白ヤギ先生ではなく、婦人科の一番偉い先生が状態を確認に来てくれました。

やはり熱が少しあるのと、治りかけとはいえ喉のイガイガがあるのは良くないようです。
偉い先生が喉の奥を見てくれて腫れ具合を診察。

「あ、そんな悪くないね。このくらいなら大丈夫。この調子だったら明日やりましょう」

ほっとする一言です。

この偉い先生、めちゃくちゃ人柄のいい雰囲気が出まくってます(患者の前だけかも知れませんが)。

だいたいどこの大学病院の教授でも『白い巨塔』の権力者のたる威圧感があったりしますが、この偉い先生はそういう雰囲気が全然なくてとても印象的でした。
大学病院にもこういう教授っているんですね。

しっかり夕食を食べ、あすの手術に備えて早く寝ることにしました。
明日は朝から水も飲めません。
病院の消灯は10時なのですが、昨日ほとんど寝てないので9時過ぎには眠りについていました。

あんまり実感がないのですが、明日、ついに手術です。

入院前日。
泌尿器科で尿管にステントを入れる(2)

顔面蒼白、脂汗ダラダラで痛みに悶えながら看護師さんに車椅子を押してもらいケアルームへ到着。

ケアルームは注射や点滴を受ける外来の患者さんや病院で具合が悪くなった患者さんが過ごす部屋で看護師さんが3〜4人常駐しています。

リクライニングチェアの背もたれをたおし、横になりました。

看護師さんに心拍数と血圧を測られながらも痛みに耐えるのに必死でした。

おでこには髪の毛が汗で貼りつき、背中もびっしょり。

10分おきくらいで陣痛並みの激しい痛みの波が押し寄せ、激痛で息をするのも辛くリクライニングチェアでプルプル震えていました。

だんだんさっきのステント留置、なにか事故ったんじゃないだろうかと疑いの気持ちまで出てきていました。

泌尿器科医、再登場

看護師さんが泌尿器科と産婦人科の医者様に連絡を入れていたようで、先ほどのステント留置の泌尿器科の医者様がケアルームに様子を伺いに表れました。


「大丈夫ですか? こういう方時々いるんですよー。」

激痛に苦しむわたくしを前に笑みを浮かべておられます。

さらに医者様は何かを説明しようとしてか

「〇〇神経って知ってますか?」と。

「……知りません」

と痛みをこらえ、額の脂汗を拭いながら答えるわたくしに変わらぬ笑みを浮かべながら

「知らないですね」

と答えて何度か笑顔で頷き、去っていかれました!

え!! ちょと…!
何しに来たんじゃーい!!!


とりあえずこの痛みをなんとかしてほしいのよ。と看護師さんに目で訴えるわたくし。

その後しばらくして婦人科医の方から痛み止めの点滴の指示が入ったようで、看護師さんから「これから準備しますからね」とはげまされる。

しかし看護師さんは忙しく他の患者さんの処置に当たったり電話に出たりしています。

はよ…。。 点滴たのむ。。

そんなわたくしの苦痛を察してくれたのか看護師さんがこちらを見ながら何やら医者様と通話しておられましたが、通話が終わってこちらへ近づいてこられました。

「グリーンさん、おしっこが出るか確認したいのでトイレに行きましょうか

トイレ…。え、点滴じゃないの?

先ほどの泌尿器科からの指示でしょうか。看護師さんにとって医者様からの指示は絶対なようです。
わたくしの苦痛を察してくれたわけでもないようです。

看護師さんに手助けされ
車椅子でトイレへ

信じられないよろよろっぷりで便座に座るわたくし。
いざ、排尿しようとすると、出ない…。
腹痛と緊張のせいか、それとも大量の汗で水分を奪われたせいか。
そういえば、家を出てからなにも飲んでいません。
いや、もしかしてステント入れる時の麻酔のゼリーの影響ででないとか?

いろんなことが頭の中に浮かびましたが、とりあえず「おしっこは出ない」と言うことを看護師さんに伝え、トイレをでるわたくし。

気づけば外がうっすら暗くなっているではありませんか。
尿管ステントを入れ始めたのが2時半頃、もうそれから3時間以上たっていました

ケアルームに戻ると看護師さんが痛み止めの点滴を用意してくれてました!

ようやく点滴注入!!(涙)

少し落ち着いたらまたトイレに行きましょうね言われ、力なく頷くわたくし。

手術本番はあさってなのに、たかがその前処置でこんなことになろうとは。
先が思いやられます。

婦人科医者様のご登場

点滴を落とし始めて程なくして主治医の婦人科医者様が様子を見にきてくれました。

いつも頼りなく感じていた色白黒メガネ、痩せ型の医者様ですが、この時はすがるような気持ちです。

いままでの診察時間は長くても10分程度だったので医者様との関係はとても薄いものですが、心配そうな表情で「痛みはどうですか?」と聞いてくれました。

「すごく痛いですがさっきより少しいいです」
と、少しづつですが痛み止めが効いてきたことを伝えました。

色白黒メガネの白ヤギ先生はこう続けました。

「入院は明日からですけど、今日から入院もできますよ。ただ、いろいろ準備もあるでしょうから、今日は痛み止めでしのいで明日予定どおり入院でも、どちらでも大丈夫です」

いろいろ準備。。。
そうです。入院時に提出する同意書やら着替えの下着やら家に帰って準備しようと思っていたのです。

このまま痛みに苦しみながら家に帰る不安もありましたがさすがにノー準備で入院するわけにもいかず、この日は痛み止めを処方してもらって帰宅することにしました。

そうこうしているうちに尿意をもよおして来たので看護師さんにまた車椅子でトイレに連れて行ってもらいました。

今回は「出そう」な感じがありました。

…が、出てきた尿は、血尿!
真っ赤です!


「血尿出てますけど大丈夫ですか?」
と、事前に血尿でることがあるとは聞いてたのですが、念のために確認。

「ステント入れると血尿でるから、大丈夫ですよ」と。

確かに泌尿器科の事前の説明でも多少の血尿は大丈夫と言われましたが…。
血尿が出ても大丈夫と言う感覚。やはり病院は恐ろしいところです

点滴が終わる頃、痛みも少し落ち着き、ゆっくりなら歩けるようになりました。もう外はすっかり夜です。


タクシーで家に帰り着いたのは夜8時頃。
入院のための準備をし、痛みに苦しみながら横になっていたのですが、この日はほぼ一睡もできず

痛みは少し落ち着いたものの定期的に激痛が襲ってきて大きな痛みの波が来ると息もできないほどです。

あと◯時間で次の痛み止めを飲める(薬の間隔を6時間開けないといけない)、と時計を見つめながら朝を迎えました。

わたくしが特殊体質なのか、痛みは尋常じゃなかったのですが、その後も尿は問題なく出て(しかし血尿)、ステントは正常に留置されていたのだと思います。

こんな状態ですが、いよいよ入院です。

PAGE TOP