子宮摘出手術当日
とうとう子宮がなくなった

病院イメージ

朝から水も飲めず、検温と血圧測定の後はやることもないのでさっさと手術着に着替え弾性ストッキングをはいてベッド上で待機です。

夫さんが予定通りの時間に到着しました。
夫さんと少し話していると看護師さんが迎えに来てくれました。

「そろそろ行きましょうか」

いよいよです。
看護師さんと一緒に歩いて手術室に向かいます。

手術室は思っていたより広くて30畳くらいありそう。
清潔で近未来的な雰囲気です。40インチくらいのモニターが3つ、反対側の壁にも2つ、壁の上部に並んでいました。
ついモニター見ちゃいます。
血圧・脈拍などを表示しています。

手術室入り口の椅子に座って看護師さんと待機していると、手術室の看護師さんや麻酔科の先生方がぞろぞろと入室されました。白ヤギ先生もご登場です。

靴を脱いで手術台に横になり点滴の針を腕に入れます。
そして次は硬膜外麻酔
恐れていた背中への注射です

横を向いて背中を丸くした体勢で、背中というか背骨の隙間に針を入れます。刺さった瞬間チクッとした痛みがあり、体がピクッと動いて焦ります。

「痛っ」
と声をあげてしまいましたが、

「痛いですか? 痛み止め入れますね」
と優しく言われほっとするわたくし。

背中なのでどうなっているのか見えませんが、麻酔の管が入ったらしく、管を背中にテープでがっちり固定。
思ったほど痛みはなかったものの場所が場所なだけに緊張しました。

硬膜外麻酔も無事終わったところでいよいよ全身麻酔へ。
点滴から麻酔が入り、目が回るような感じになったところへ『酸素マスク』登場。

「深呼吸してください」と言われた後、

意識消失。。。


目覚めたのは「グリーンさん、手術終わりましたよ」という看護師さんの声掛け。


あ、おわり???


気管の管も抜かれて酸素マスクをかぶせられています。
手術台からすぐ隣のベッドに看護師さんたちがせーので移動させてくれました。
わたくしはマグロ。

看護師さんたちがベッドを押してくれそのまま病室へ。
ここの移動の記憶、とぎれとぎれです。

病室に戻ったところで、夫さんがなにかいろいろ話しかけてきましたが、手術がおわったばかりで疲れているのか麻酔が残ってるせいか眠くて、適当な返事しかできず。

夫はその後やることもないので帰宅です。

わたくしはそのまままた眠り続けました。

手術後は眠いし何もする気にならない

しゅこー、しゅこー… とふくらはぎに巻き付けた血栓防止の機械の空気の音がします。
空気圧でふくらはぎをマッサージして血流を良くしてくれる機械です。心地よい圧がかかります。

しゅこーっと空気の音がする血栓防止の機械



看護師さんが点滴をかえたり血圧・体温を測りに来てくれたりお世話されてる感が安心します

だんだん頭がはっきり目覚めてきて自分の状態が分かってきました。
左手には点滴足には血栓防止の機械、あまり動けません。

しかし同じ姿勢ばかり取っていると良くないようで、看護師さんがからだを少しだけ横に傾けてくれましたが、

痛い!!! おなかが痛い!!


動くとおなかがかなり痛みます
縫ったところの傷よりおなかの中が痛い。
しかも息が苦しい。。。

横を向くと痛いので、少し我慢してすぐ正面に向き直りました。全てがめんどくさく感じます。

点滴の針が刺さった右手も痛い。点滴がつながっているのは左手だけですが、意識がない間に右手にも点滴の針が刺さっていました。

硬膜外麻酔の効果が凄すぎる

体勢を変えると痛いのですが、上を向いてじっとしていれば痛み止めが効いているのでそんなに痛くありません。

足の付け根の辺り、麻酔が効いたように皮膚感覚が鈍いので硬膜外麻酔の効果は絶大なようです。

痛みが強かったら硬膜外麻酔のボタンを押してくださいね、と言われたのですが押すほどの痛みもありませんでした

入院前、手術した方のブログを読んだりしていたのですが、結構術後の痛みがすごいというのが多くて、術後はかなり辛いことを覚悟していたのですが、ありがたいことに痛みはあまり感じませんでした。

担当してもらった硬膜外麻酔の先生が上手かったのかもしれません。素敵です。

痛み止めが入った携帯型ポンプ。背中の管にここから痛み止めが流れます。



良い具合に痛み止めが効いて、苦痛も思ったほどなく、完全に脱力です。

身の回りのことは全部看護師さんがやってくれるので子供に戻ったような幸せな気持ちになりました
看護師さんありがとです。

手術した後はこんな感じで完全脱力、すぐにうとうと眠ってしまい、ときどき血圧測定や点滴交換で目覚めるくらいでした。

痛み止めの効果でケアされる幸せすら感じられた手術後、病院のお医者様、看護師さんありがとです!!

体調を整えてリトライ
手術に挑む

膀胱炎になりながら尿管ステントと共に過ごした9月ですが、いよいよ手術入院の日を迎えました。
今回は自重して過ごしたので風邪も引かず膀胱炎以外は健康体です。

入院手続きも2回目なのでスムーズに進み、昼ごろには自分のベッド上でくつろいで過ごすことができました。

明日の手術の説明に手術担当の看護師さんや麻酔科医の先生、婦人科の先生が、事前の説明と確認につぎつぎとやってきます。注意事項は前回とほぼ同じです。

昼ごはんの後に下剤を飲む
夕食は今日の夜まで普通に食べられる
明日の朝は食事なし、
  水も朝6時以降は飲んではいけない
手術着と弾性ストッキングをはいて待機明日
朝1番目の手術なので8時40分に手術室へ歩いて移動する


今回も朝1番目の手術なので時間的にも前回と同じ流れです。

手術前日には採血、定期的な血圧測定、検温などがあります。そして排便回数も記録。下剤飲んだのできれいに全部出ます。

マグコロールP
下剤は前回と同じ『マグコロールP』


下剤は前回と同じ『マグコロールP』です。
水150ccに溶かしてゆっくり飲みます。
ポカリの4倍くらい濃い味…、まずいです。

排尿の量もカップで計測
毎回シートに記入します。
排尿量を測ったのはこの時が人生で初めてです。
検尿は何度もしていますが、初めての全量計量(300cc)。

頻尿かもと思われる方は、1回の排尿量がどれくらいか自分で測ってみるのものいいですね。
一回の平均排尿量は200〜400ccです。


体重と身長の計測も終わってのんびりと夕食を待ちます。

病院のご飯、手術前
期待していなかった病院のご飯ですが、おいしかったです



普段家にいる時は慌ただしく過ごしていますが、入院中は自分のことだけしていればいいので気楽です
じつはこれが少し楽しみでした

この数日間だけは自分中心でいいんだと思うと自由ってこんなだったんだなーと実感します。

病院の消灯は10時です。せっかくの自由な時間、寝るのがもったいない気もしましたが、明日に備えて早く寝ることにしました。

知らないと困る!
手術前に風邪を引くとどうなるか

手術延期になったのですごすごと退院したわたくし。
しかし入院前日に入れた尿管ステントの痛みは続いていました。
血尿もまだ出ています。痛くてゆっくり歩くのが精一杯なのでタクシーで帰宅しました。
この状態でしばらく過ごすのかと思うと不安になります。次回の受診は10日後です。

退院から4日たってようやくステントの痛みが落ち着いてきました。
血尿は続いているものの初日の真っ赤なものに比べればかなり薄くなりましたが相変わらず熱は続いています。

尿管ステントというのがこんなにつらいものとは思いませんでした尿路結石の方や腎臓疾患の方、これを入れっぱなしにするらしく、大変な治療を受けているんだと初めて知りました。
病院に行くと世の中にはこんなにたくさんの病気があるのかと思い知らされます。

手術が延期になったのでそれまでいったん仕事に戻ろうかと思ったのですが、この状態ではとても無理なのでおとなしく自宅で静養することにしました。
ステントが膀胱に当たって歩くと痛いし、また術前に風邪でも引いたらさらに手術延期になってますます迷惑をかけることになっちゃいますよね。
職場の皆様には大変申し訳ないですが、2カ月間のお休みをいただくことにしました。

白ヤギ先生の外来で手術日を決める

退院から10日後、白ヤギ先生の外来を受診してきました。この日には血尿も熱も治り、痛みもほとんどありませんでした。膀胱炎も薬の効果でほぼ治っていました。


「手術は最短で9月20日になります。えーと、よろしいですか?」


9月20日!
当初の手術日から1カ月先です。
9月2週目でもかなり先だとな思ってました…。
正直こんなに先のことになるとは思わなかったのですが、医者様の都合なのでいやとは言えませんよね。

最短でこの日なのでこの日がダメならさらに先になるということです。
手術をする婦人科の先生以外にも麻酔科の先生の都合もあるのでこれくらいは大学病院では当たり前なのかもしれません。

しかし手術延期ってこんなに先のばしになるとは全く知りませんでした。

手術を受ける患者さん、手術前にうっかり風邪を引くと手術が1カ月くらい先になります! お気をつけください。

わたくしの場合、風邪の熱というよりステント留置で熱が出ていた気もしますが、1週間ほど前に風邪をひいていなければ手術強行したかもしれません。

やはり手術には万全の体勢で挑むべきでした。反省です。


そんなわけで1カ月手術が伸びたのでこうしてブログを書いたり仕事関連の勉強を始めてみたりしました。
考えてみたらこんなに長いお休みを取るのは次男の産休の時以来です。
こんなことでもなければ休みなんてずっと取れなかったと思います

自宅静養中、薬が切れたことで膀胱炎が再発したり、ステントの痛みが完全に消えなかったり、体調面ではいろいろありましたが、耐えられないほどの痛みではなかったのでよかったです。

思いもよらない長期休暇となったのですが、わたくしにとっては今までやりたくてもできなかったことが出来て、思った以上に有意義なものになりました。
こんなことでもなければずっと挑戦出来ないままだったかもしれません。
そういう意味では大変ありがたい手術延期でした。

手術当日、なんと手術延期に

8月20日、手術当日。
手術は本日一番目の9時から。朝から飲食禁止です。

起きてから手術着に着替えていると看護師さんが毎度の血圧チェックと検温に来ました。
血圧はいつもどおり。
検温は、37.7度
昨日の夜から少し上がってます。。。

看護師さんも、ん!という表情。
「ちょっと、先生に報告してきますね」

これはちょっとヤバいんだろうか。のどの痛みは昨日よりすこし良くなってました。

手術着に着替えて弾性ストッキングをはいてスタンバイ。
手術室入りまで何もすることがないのでぼんやりベッド上で待っていると昨日の偉い先生が来ました。

 

弾性ストッキングをはいてスタンバイ
弾性ストッキングをはいてスタンバイです


偉いのに優しそうな先生は、やんわりとした口調で言いました。

「昨日やりましょうって言ったけど、37.7度はちょっと高いな~。無理は良くない。悪いけど延期にさせてもらえるか? 担当の先生ともこれから話すけども…」


延期!!


いやといえるはずもなく、「はい」と答えるわたくし。

しかし、のどの方はもう大したことなく、熱は多分昨日のステントの影響ではと思ったのですが。
困ったなと思っていたら夫さん登場。
いきさつを説明するとやはり
「延期~!! え、で、いつやるの?」

わたくしもそれが気になっていました。
このまま入院して5日後くらいにやるのかしら?

そんなことを夫と話していたら、担当の白ヤギ先生があらわれました。

「いろいろ準備してきていただいたと思うんですが、今回は延期することで決定しました。すみませんが、そういうことにさせてください。」


と丁重にお話いただきました。

「仕切り直して来月の手術になりますが…」

なんと、来月!翌月9月の2週目あたりになると。


ということで本日でいったん退院ということになりました。

はっきりした日程は次回の外来の時にお伝えいただけることになったのですが…。

職場には手術後1か月ほどお休みしますと伝えていたのですが、このお休みも延長しなくてはいけません。言いづらい。

そしてもうひとつ気になるのは尿管ステント
これは今日抜くとまた次回入れるときに大変なことになるかもしれないので残すことになりました。
次回の手術まで入れっぱなしです

白ヤギ先生の話ではだんだん痛みはなくなるということなのですが、尿道から糸が出てます
これうっかりひっかけちゃったらステント抜けてしまいます。抜けちゃったら大変!なので、尿道のところで糸を切ってからの退院となりました。

尿道の出口で糸を切るので尿道に糸はとおりっぱなし。気持ち悪いです。これも耐えるしかないんでしょうか。。

ステントが入ってることでのおなかの痛みと尿道の気持ち悪さ。この状態であと3週間ほど過ごすことになります。

全く予想外のことになってしまいました。

いよいよ入院。

8月19日、いよいよ入院の日がやってきました。

昨日の尿管ステント留置のお腹の痛みがまだ続いています。

結局痛みでほぼ一睡もできずに朝になってしまいました。お腹の中が熱くなってくる感じと痛みとで寝汗もすごかったです。
早く病院に行って麻酔で眠らせてほしいくらいです。

付き添いは夏休み中の高校生、次男くんです。
荷物を持って次男くんと一緒にタクシーで病院へ向かいました。

着替えのパジャマやタオルは
レンタルが便利

入院手続きを済ませ、次男くんにレンタル品の申し込みに行ってきてもらいました。
入院中に着るパジャマの他、バスタオル・フェイスタオルを1日500円でレンタルしてくれます。
さらに入院セットをレンタルすると、以下のものをプレゼントしてくれます。

ボディソープ
シャンプー
歯磨きセット
ストロー
コップ

スプーン
ティッシュ
                   などなど…


入院中に必要な日用品はこれで問題なくそろいます

おかげで荷物がすごく少なくて済みました。

家族が洗濯物を持ってきてくれる方には不要かもしれませんが、わたくしのように家族は男ばかりの場合全くあてにできないので非常に助かります。

その他入院に必要な手続きを済ませ、次男くんは帰宅。
ありがとね。

明日、いよいよ手術

明日の手術に備えて看護師さんが割と頻繁に訪れます。

検温、血圧測定、入院中の注意事項の説明
など、この日わたくしを担当するA看護師がこまごまと面倒をみてくれます。

昼食後に飲む下剤と明日朝着る手術着弾性ストッキングというきつめハイソックスを渡されました。

下剤『マグコロール』
かなりの量です。 これを150ccの水に溶かしてゆっくり飲みます

 

弾性ストッキング
A看護師さんがふくらはぎ周りを測ってぴったりのサイズを選んでくれました

のどのイガイガはだいぶ治ったけれど
微熱が…

看護師さんが一日に何度か検温と血圧測定に来ますが、夜の検温で37.4度
先週ひいた風邪の熱はもうすっかり治っていて喉の不調が残っているだけだったので、この微熱はもしや昨日のステントのせいなのではないかと。。。とても不安です。

鎮痛剤で少し痛みは和らいだもののおなかが熱をもったようにじんわり熱い血尿も続いています

その夜、いつもの担当医の白ヤギ先生ではなく、婦人科の一番偉い先生が状態を確認に来てくれました。

やはり熱が少しあるのと、治りかけとはいえ喉のイガイガがあるのは良くないようです。
偉い先生が喉の奥を見てくれて腫れ具合を診察。

「あ、そんな悪くないね。このくらいなら大丈夫。この調子だったら明日やりましょう」

ほっとする一言です。

この偉い先生、めちゃくちゃ人柄のいい雰囲気が出まくってます(患者の前だけかも知れませんが)。

だいたいどこの大学病院の教授でも『白い巨塔』の権力者のたる威圧感があったりしますが、この偉い先生はそういう雰囲気が全然なくてとても印象的でした。
大学病院にもこういう教授っているんですね。

しっかり夕食を食べ、あすの手術に備えて早く寝ることにしました。
明日は朝から水も飲めません。
病院の消灯は10時なのですが、昨日ほとんど寝てないので9時過ぎには眠りについていました。

あんまり実感がないのですが、明日、ついに手術です。

入院前日。
泌尿器科で尿管にステントを入れる(2)

顔面蒼白、脂汗ダラダラで痛みに悶えながら看護師さんに車椅子を押してもらいケアルームへ到着。

ケアルームは注射や点滴を受ける外来の患者さんや病院で具合が悪くなった患者さんが過ごす部屋で看護師さんが3〜4人常駐しています。

リクライニングチェアの背もたれをたおし、横になりました。

看護師さんに心拍数と血圧を測られながらも痛みに耐えるのに必死でした。

おでこには髪の毛が汗で貼りつき、背中もびっしょり。

10分おきくらいで陣痛並みの激しい痛みの波が押し寄せ、激痛で息をするのも辛くリクライニングチェアでプルプル震えていました。

だんだんさっきのステント留置、なにか事故ったんじゃないだろうかと疑いの気持ちまで出てきていました。

泌尿器科医、再登場

看護師さんが泌尿器科と産婦人科の医者様に連絡を入れていたようで、先ほどのステント留置の泌尿器科の医者様がケアルームに様子を伺いに表れました。


「大丈夫ですか? こういう方時々いるんですよー。」

激痛に苦しむわたくしを前に笑みを浮かべておられます。

さらに医者様は何かを説明しようとしてか

「〇〇神経って知ってますか?」と。

「……知りません」

と痛みをこらえ、額の脂汗を拭いながら答えるわたくしに変わらぬ笑みを浮かべながら

「知らないですね」

と答えて何度か笑顔で頷き、去っていかれました!

え!! ちょと…!
何しに来たんじゃーい!!!


とりあえずこの痛みをなんとかしてほしいのよ。と看護師さんに目で訴えるわたくし。

その後しばらくして婦人科医の方から痛み止めの点滴の指示が入ったようで、看護師さんから「これから準備しますからね」とはげまされる。

しかし看護師さんは忙しく他の患者さんの処置に当たったり電話に出たりしています。

はよ…。。 点滴たのむ。。

そんなわたくしの苦痛を察してくれたのか看護師さんがこちらを見ながら何やら医者様と通話しておられましたが、通話が終わってこちらへ近づいてこられました。

「グリーンさん、おしっこが出るか確認したいのでトイレに行きましょうか

トイレ…。え、点滴じゃないの?

先ほどの泌尿器科からの指示でしょうか。看護師さんにとって医者様からの指示は絶対なようです。
わたくしの苦痛を察してくれたわけでもないようです。

看護師さんに手助けされ
車椅子でトイレへ

信じられないよろよろっぷりで便座に座るわたくし。
いざ、排尿しようとすると、出ない…。
腹痛と緊張のせいか、それとも大量の汗で水分を奪われたせいか。
そういえば、家を出てからなにも飲んでいません。
いや、もしかしてステント入れる時の麻酔のゼリーの影響ででないとか?

いろんなことが頭の中に浮かびましたが、とりあえず「おしっこは出ない」と言うことを看護師さんに伝え、トイレをでるわたくし。

気づけば外がうっすら暗くなっているではありませんか。
尿管ステントを入れ始めたのが2時半頃、もうそれから3時間以上たっていました

ケアルームに戻ると看護師さんが痛み止めの点滴を用意してくれてました!

ようやく点滴注入!!(涙)

少し落ち着いたらまたトイレに行きましょうね言われ、力なく頷くわたくし。

手術本番はあさってなのに、たかがその前処置でこんなことになろうとは。
先が思いやられます。

婦人科医者様のご登場

点滴を落とし始めて程なくして主治医の婦人科医者様が様子を見にきてくれました。

いつも頼りなく感じていた色白黒メガネ、痩せ型の医者様ですが、この時はすがるような気持ちです。

いままでの診察時間は長くても10分程度だったので医者様との関係はとても薄いものですが、心配そうな表情で「痛みはどうですか?」と聞いてくれました。

「すごく痛いですがさっきより少しいいです」
と、少しづつですが痛み止めが効いてきたことを伝えました。

色白黒メガネの白ヤギ先生はこう続けました。

「入院は明日からですけど、今日から入院もできますよ。ただ、いろいろ準備もあるでしょうから、今日は痛み止めでしのいで明日予定どおり入院でも、どちらでも大丈夫です」

いろいろ準備。。。
そうです。入院時に提出する同意書やら着替えの下着やら家に帰って準備しようと思っていたのです。

このまま痛みに苦しみながら家に帰る不安もありましたがさすがにノー準備で入院するわけにもいかず、この日は痛み止めを処方してもらって帰宅することにしました。

そうこうしているうちに尿意をもよおして来たので看護師さんにまた車椅子でトイレに連れて行ってもらいました。

今回は「出そう」な感じがありました。

…が、出てきた尿は、血尿!
真っ赤です!


「血尿出てますけど大丈夫ですか?」
と、事前に血尿でることがあるとは聞いてたのですが、念のために確認。

「ステント入れると血尿でるから、大丈夫ですよ」と。

確かに泌尿器科の事前の説明でも多少の血尿は大丈夫と言われましたが…。
血尿が出ても大丈夫と言う感覚。やはり病院は恐ろしいところです

点滴が終わる頃、痛みも少し落ち着き、ゆっくりなら歩けるようになりました。もう外はすっかり夜です。


タクシーで家に帰り着いたのは夜8時頃。
入院のための準備をし、痛みに苦しみながら横になっていたのですが、この日はほぼ一睡もできず

痛みは少し落ち着いたものの定期的に激痛が襲ってきて大きな痛みの波が来ると息もできないほどです。

あと◯時間で次の痛み止めを飲める(薬の間隔を6時間開けないといけない)、と時計を見つめながら朝を迎えました。

わたくしが特殊体質なのか、痛みは尋常じゃなかったのですが、その後も尿は問題なく出て(しかし血尿)、ステントは正常に留置されていたのだと思います。

こんな状態ですが、いよいよ入院です。

手術は夏休み中のほうがいいみたい

夫と婦人科を受診する前に家族で手術日について話しました。

たった8日ほどの入院とはいえ、その間母がいないとなるといつもの家事をやる人がいなくなるわけで、たぶんひどいことになるだろうと想像つきます。

息子たちももう大学生と高校生なので自分たちで何とかしてよねと思うのですが、普段の様子からみて全くダメそうなんですよね。

放っておけばいいとも思うんですが、やはり心配なので11月に予定していた手術を前倒して8月後半に変更してもらいました

去年の秋、久しぶりに妹とふたりで2泊3日で帰省した時、帰ってきたら家の中ぐっちゃぐちゃでしたよ。
男って汚いもの見えないんですかね。
その時の掃除、大変でした。

今回術後家に帰ってきてその状態だったら怒りで傷口が開いちゃいそうです。

さらにその間の食事、オール松乃家のとんかつ。
ひどすぎじゃないすか?

息子たちもですが夫も全然頼りにならなくて本気でがっかりしましたよ。

もう知らんわ!と思いましたが、学校がある期間だと次男が朝起きられなそうなのでやはり夏休み中がいいかなと。

やはり学校にはちゃんと行かせないといけませんものね。
まだまだ完全に手を離すことはできません。子育ては本当に長いですね。

それにしても、息子たちよ(夫も!)少しは自立しろ。
いつまでも親がいると思うなよと。

母が入院するのだからこの機会に少しは考えてみてほしいものです。

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