子宮摘出手術【術後5日目】辛いことははっきり言おう

昨日夕方ごろから続くのお腹の痛みが段々と激しくなって、昨夜は何度も目が覚め、あまり眠れませんでした。
寝汗でパジャマが濡れているので着替えたいのですが、痛みで身動きが取れません。


こんな痛いって、おかしくないか??


やっぱり段々心配になってきます。いつものお楽しみの朝食も今朝は全く食べられませんでした

看護師さんが朝食を下げてくれる時に声をかけてくれました。

「ご飯食べられませんでしたか? お腹痛いですよね」

痛いです! 陣痛並みの痛さなんですよ看護師さん!
痛くてヒーハー声が出ます。



そんな時に若手先生の回診です。

若:「昨日も排便なかったですか…。んーー。」

グリーン:「先生、痛いんですお腹が! 腸はグルグル動いてるんですけど、なかなか先に進まないんです」

お腹の動きはかなり活発です。それでこの激痛なのですから。

若:「下剤を変えてみましょうね。便を柔らかくするお薬と、お腹の動きを良くする漢方のお薬を出しておきます」

「あと、今日便が出ても出なくても、明日レントゲン撮りますね。もう今日で5日目なんで」


レントゲン、ぜひ撮ってください!
この痛みの原因、わたくしも今不安です。


若手先生が去った後、思ったのですが、尿管ステントはいつ抜けるんでしょう?

若手先生に話した後も看護師さんにステント抜去の件を何度かお願いしたしつこいわたくし。

ツライんです、膀胱炎が!


しかもお腹のレントゲン撮ったらしっかりステント写っちゃいそうです。
若手先生からはステントの話は全く出ませんでしたが…。

陣痛級の痛みでわたくし唸り声がうるさかったかもしれません。
看護師さんが心配して様子を見にきてくれました。

「グリーンさん、大丈夫ですか? お腹、痛いですよねー。
 でもこれ、みんなそうですからねー

え、みんな?

グリーン「え、みんなこうなるんですか?」

「そうですよー。最初の便通は皆さん痛いんですよ

え、そなの?? みんななるの?

なあんだ、そーなんだ。
腸がおかしくなったかと思った!!

こういうことって誰も教えてくれないんですが、知っときたいですよね!

手術後の最初の排便って激痛なんですね。


まるで陣痛のような定期的に襲ってくる痛み
出産して以来もう二度と感じることはないと思っていたのに、違うものを生み出すのにこんなに痛い思いをするなんて。


みんな痛くなるとはいえ、おそらく痛みの度合いは人それぞれだと思います
術後の傷の痛みもわたくしは痛み止めのおかげでさほどではなかったですが激痛の方もいます。
ただ、こんな人もいるんだわね、くらいに知っておくと不安は少なくなりますよね。

排便ミッションついにクリア

そしてこの後、ついにきました、出したい感じ!
とうとう直腸あたりまで来たようです。
よろよろとトイレに駆け込むわたくし。

なんか、出た? これ、出たの?

いつものような爽快な排便感がありませんが、変だなと思いながらも出したものを確認。

なにこれ! ほっそー!

なにやら頼りないものが…。太さ3cmくらいしかありません。
とりあえず出たってことで、ミッションクリアでいいのかしら?

出たものは微妙でしたが、看護師さんに報告。
看護師さんも喜んでくれてとりあえず5日目でようやく排便ミッションクリアできました。

ほっそいものしか出ませんでしたが、少しでも出すと痛みがかなり和らぎ、その後のお昼ご飯は美味しくいただくことができました。

昼ご飯はなんとか食べることができました。七分粥です。


その後さらに痛みが落ち着いてきたので久しぶりにシャワー浴をすることにしました
手術前に入ったきりなので5日振り!
湯船につかれるようになるのは手術1カ月後の検診のあとになるようです。

何度も痛みで汗だくになっていたのでシャワーだけでも頭も体もサッパリできて気持ち良かったです!

テープで止めてある傷口も石鹸を泡立てて、ていねいに洗いました

ようやく尿管ステントが抜ける

シャワーの後、風呂上がりのいい気分でのんびり歩いていたら、看護師さんが慌てて駆け寄ってきました。

「グリーンさん! これからすぐ泌尿器科に行ってもらえますか。ステント抜いてもらうそうです」

きたーっ!! ついに!
待ってたよーこの日を。



髪びしょ濡れのままでいそいそと泌尿器科の外来に向かうわたくし。
パジャマのままですが気にしません。入院患者ですから。

外来病棟は入院病棟と違ってみなさんきちんとした格好をしておられるのでわたくしはかなり目立っていたかと思いますが、そんなことも気になりませんでした。


ステント抜いてもらえるのは嬉しいんですが、痛いかも…。
ステント留置の日のことを思い出します。
あの日は本当に悲惨でした。

泌尿器科の診察台に座ります。
婦人科のものと同じ仕様の診察台、もう慣れたものですが恐怖感は比べものになりません。

泌尿器科の先生はわたくしの尿道にある糸を見て

「あれ! なんか、糸出てる!」
と。

わたくしは糸のいきさつを説明しました。

「これは、つらかったね、グリーンさん…」

なんと! 初めてわたくしのつらさをわかってもらえました!
涙が出そうです。。


若手先生にいつ抜いてもいいとか、泌尿器科の先生が忙しくて都合つかないとクールな逃げ技を食らいましたが、つらかったんですよ、本当に。

膀胱の中には浮遊物があって尿が濁っていました。やはりこれは手術の後すぐ抜いたほうが良かったようです。

そしていざステント抜きの瞬間、すーっと背中に違和感がありました
しかし、入れるときのような嫌な感じはありません。

ステントは尿道からスルスルと出てきて構えていたような痛みもなく、無事、左右の尿管から抜けました


長い間の膀胱と尿道の苦しみからようやく解放されました。



大きな病院とはこういうものかもしれませんが、婦人科は婦人科領域のみ、泌尿器科はそれ専門で、なかなかそれぞれの連携がよろしくないようです

つらいのは患者にしかわかりませんのでつらいことはつらいと、(控えめで遠慮がちな方は特に)強めに主張した方が良いようです

退院まであと数日ですが病院との付き合い方を学んだような気がしました。

夕食。ついにお粥から普通のご飯にかわりました。腸のためにも乳酸菌ジョアがうれしい

子宮摘出手術【術後4日目】硬膜外麻酔終了

手術後4日目、流動食は順調に三分粥から五分粥になり、米の粒々が増えました。量は相変わらず多いのでお腹いっぱいになります。
昨夜飲んだ下剤の効果がいつ出るかと期待しつつ朝食を食べました。

麻酔が効いていることもありお腹の傷の痛みはあまりありません。

朝ごはん。繊維質のものが多く出ます。

まだ完了しない排便ミッション

朝食後も便意が無いので、昨日と同じ下剤「アローゼン」を処方されました。
お腹がゴロゴロ動く感じはあるものの便意とまではいきません。
看護師さんにこれでも出なかったら下剤じゃなくて浣腸ですねと言われましたが、わたくし浣腸の方が効くのでは無いかという気がしました。
とにかく出てくれればなんでもいいです。

今日も看護師さんが腸の動きを聴診器で聴いてくれました。
ゴロゴロいっているけどまだ動きが弱いようです
今日で手術後4日目だし、流動食も始まっているしそろそろ出てくれても良さそうなんですが。


硬膜外麻酔が抜けました

午後、麻酔科の先生が硬膜外麻酔を外しにたずねてきました。

「背中の管を抜きましょうね」

やっぱりもう抜いちゃんですね、痛み止め。
今までこれのおかげであまり痛みを感じずに済んだので無くなるとなると少し不安ですが、もともと術後4日目に抜くことになっていたので予定通りです。

できれば尿管ステントを抜く時まで続けて欲しかったのですが、強い薬なのであまり長くは使えません。

背中の針は動いたり折れたりすると危険なのでガッチリ背中から首のあたりまでテープで固定しています

背中に管が通った状態を自分で見ることはできないのですが、背中の針が折れたりずれたりしていないか、看護師さんが1日に1〜2度確認に来てくれていました。

背中に針が刺さるという事を初めて聴いたときはビビりましたが、この痛み止めの効果を知るとやっておいて良かったと思います。

麻酔科の先生が背中の固定テープを剥がしていきます。
昨日から首のあたりのテープにかぶれ始めて痒くなってきていました。
剥がされると気持ちいいです。

「じゃ、抜きます」

といわれて、すっと抜けた感覚が少しだけありました
痛みもなく、変な感じもなく、カテーテルを抜いた時以上に何も感じないまま終了です。

点滴も昨日で終了し、左手にずっとつながっていた点滴の針も抜けました。
これで体につながっていた管が全部はずれて自由になったので、今日からシャワー浴ができるようになります

トイレに行くのも点滴棒をもっていく必要がなくなりました。今ままで点滴棒に掴まるように歩いていたのですが、そろそろ掴まるものがなくても歩けるようになる頃です。

そしてお楽しみのランチです。

右上は白身魚のクリームシチュー。おかゆのおともにかつお節みそ。

腹痛との戦い

痛み止めを抜いたらまた段々お腹が痛くなってきました

硬膜外麻酔を抜いてすぐに、痛み止めのロキソニンを処方してくれたので昼食後にすぐ飲みました。

しかし、痛みが段々強くなり、ひたすらベッドの上で耐えました。
痛みが強くなるとトイレに行くのもつらくなります。
何もぶら下がっていない点滴棒を支えによろよろとトイレに行きます。
痛みで歩くのが昨日以上に遅くなりました。汗がにじんできます…。

それに加えてお腹もゴロゴロしてきました。
下剤が効いてきたのかもしれません。しばらくトイレにこもることにしました。

ぐおお。痛い…。

しかしこれは、どっちの痛みなの? お腹の傷? それとも下剤でお腹がくだっているの?


自分の体の中なのにイマイチ区別がつかないんです。
わたくしこの辺の体の感覚が鈍いのかもしれません。

お腹の傷意外に手術の後にこういう痛みがあるとは全く考えていませんでした。
もともと腸の動きがあまり活発ではないので手術後4日もたって下剤をのんでいるのにこれです。

しかし今まで下剤を飲んだことは何度もありますが、こんなに痛くなったのは初めてです。
しかも下剤を飲んでお腹が痛くなってきたらすぐ出ますよね。それなのに

出ない。 痛いのに出ない…。

この後さらに痛みは強くなり、ベッドの上で痛みで汗をかきながら悶え続けました。
下剤で腸が動いているだけでなく手術の傷の痛みも合わさってこんなに痛いのだと思います

今日からシャワーできると思っていたのですが、とてもそれどころではありません。
便が出るまではこの痛みは続くのかも…。

頼む。。出てくれ。


腸が何かおかしくなってるんではないかとまたまた不安になってきました。

開腹での子宮摘出手術では無事に手術が終わったとしても、膀胱、腸への影響がいろいろあります
これは手術前に知っておくと不安が減って気持ち的に楽だと思います。

予めわかっている痛みと予想していない痛みでは、不安の大きさが全然違います

お腹を切って中を取り出しているのでこのくらいのことが起きるのは普通のことなのかもしれません。
しかし初めてのことなのでいちいち「これ大丈夫なの?なんかおかしくない?」と敏感になってしまいます。

腹痛に悶えながら食べた夕食。右上は栗なし栗きんとん。


ロキソニンを飲んでも痛みは治らず、この夜は何度も目が覚めました。パジャマも寝汗でびっしょりです。

とうとう手術後4日目も排便ミッションクリアならず

腹痛との戦いがこの後も続きます。

子宮摘出手術【術後3日目】排便ミッション

昨日の夜は痛み止め点滴が効いてよく眠れ、スッキリ目覚めた朝です。


朝から看護師さんに「排便ありましたか?」と聞かれプレッシャーを感じます。

昨日から流動食も始まり、水分も多めに取っているのですが出ません。手術前に読んだ同意書にあった「腸閉塞」が頭をよぎります。

ガス出たし、大丈夫だよね?

手術後、腸の癒着で便のでがわるくなることがあるとか。
もしかしたら直腸の動きが悪くなっているとか。

お腹はゴロゴロいっているのになかなか出てくれないといろんなことが心配になってきます。

準広汎子宮全摘術では術後に排尿障害や排便障害が起きることも稀にあります。開腹手術だと癒着が起きる可能性もあるので排便の確認は重要なんですね。

手術自体は問題なく終わっているし、手術時間は4時間弱でほぼ予定どおり
癒着を防ぐシートを使ったりしているし、大丈夫かとは思うのですが。

流動食が少し固形に近づいた

さて、入院中のお楽しみのごはんです。主食は流動食とはいえ少し固形のものも出てきました。お粥の量がメチャ多いです。三分粥です

普段なら全く食べる気がしない煮物も美味しくいただきました。家では食事の支度はわたくしの仕事なので、この上げ膳据え膳がありがたすぎます。帰りたくない。。。

流動食2回目朝食
2回目の流動食。三分粥。朝食です。


病気じゃなければ病院て素晴らしいところです。
ベッドは清潔だし食事は3食運んできてくれるし、洗い物も掃除もしなくていいなんて。でもみんな退院したがるんですよね。
それはきっとお家が居心地いいんでしょうね。羨ましいです。

流動食3回目
お昼ご飯。麻婆豆腐風。おかゆの量はやはり多め。たいみそが渋いです。

尿管ステントがまだ入っていた

すこし慣れてきたトイレへの往復。
流動食も始まり排便ミッションクリアのために水も多めに飲んでいるのでしょっちゅう行くことになります。

手術後、尿管ステントが入っていたことを忘れていたのですが、というか手術後に意識がない状態で抜いてくれたのかなと思っていたのですが、トイレに行った時に再び尿道に違和感を感じました

この感覚、手術前にずっとあった糸、尿管ステントにくっつている糸がまだあるんじゃないの??
 
おそらくカテーテルが入っていた時、糸が膀胱内に押し込まれていたのだと思うのですが、糸が入っている感覚がなかったのです。
なのでもうステント抜けてるんだと思ってたんですが…

(まだ、入ってるね)


排尿時の勢いでまた尿道に糸が出てきてしまったものと思われます。この違和感、間違いなくステントの糸です。膀胱炎のような尿道のムズムズが戻ってきてしまいました(泣)

なんか排泄関係のお話ばかりですみません。

若手先生にステントの件を聞いてみた

この日の回診は若手のお兄さん先生でした。
白ヤギ先生チームの一員のようです。
4人のお医者さんがチームで診てくれていて、手術の同意書にも教授のほか白ヤギ先生含む4人の先生の名前がありました。

若手先生に尿管ステントがまだ入っているか聞いてみました。

若: 「ステント…。 あー! その話、出てました!」

どうやら医者様のミーティングのようなもので情報共有されているようです。

若: 「ステント、まだ入ってます。えーと、泌尿器科の先生が忙しくて、なかなか都合がつかなくて。」


なんとぉ! 都合がつかないと!?


手術の予定は1カ月前から決まっていましたが?



若:「ま、いつ抜いてもいいんで。もしかしたら退院後に外来で来てもらって抜いてもらうことになるかもしれません」


いつ抜いてもいいと!


いやいや、そらないわ。
手術前からもうずっと膀胱炎つらかったし。この状態で退院とか絶対無理。


「ずっと膀胱炎で辛いんで、早く抜いてもらえますか?入れる時もめちゃくちゃ痛かったんで、できれば痛み止めが効いてる間に抜いて欲しいんです!!」


若手先生なので言いやすいです。訴えました、辛さを。

↓↓ 尿管ステントを入れたときの惨事はこちら
尿管にステントを入れる(1)
尿管にステントを入れる(2)

そもそも泌尿器科で説明を受けた時には手術の後すぐ抜くって事になっていました。
手術延期でこんなに長いこと入れっぱなしだったので膀胱の中も小さな傷が出来てるんじゃないかと思います。

若手先生は笑顔で答えました。

若:「わかりました。伝えときます!」

ほんと、頼むよっ!


水を飲んでも出ない…

まだクリアしていない排便ミッションを達成するためにトイレに何度もいきました。点滴からの水分補給もあるので、水分が足りなくて出ないということはなさそうです。

排便はありませんが、この日の排尿量は3400cc。水飲み過ぎかもしれません。
この日の夜、下剤「アローゼン」が処方されました

見た目の量からして、術前の「マグコロールP」ほどの威力はなさそうですが…。

少しずつ食事の内容も固形物が増えてきたのでアローゼン飲んで明日に期待します。

流動食4回目 夕食
この日は秋分の日特別メニューでした。

子宮摘出手術【術後2日目】流動食開始

手術後2日目は朝から歩行訓練です。

昨日なんとかトイレの入り口までたどり着けましたが、今日からは一人でトイレに行けるようにするので余裕でトイレまで往復できるように訓練です。


また看護師さんに付き添ってもらってトイレまで歩きます。点滴棒につかまってゆっくり歩きます。
しかし、昨日に比べて少し頭のふらつきがマシになっているのがわかりました。

歩くスピードもあいかわらずゆっくりですが、昨日よりかなりまともになりました。
無事トイレまでたどり着け、Uターンして病室のベッドに戻ります。

片道20メートルくらいですが、これでも往復すると少し顔が白くなります。
痛み止めのフェンタニルを使っていると血圧がさがってふらつきが出やすいようです。

このときの血圧は84/42、昨日の歩行訓練の後もこのくらいでした。普段の血圧が110/70くらいなので確かにいつもより低いです。

トイレへの往復に成功したので尿のカテーテルを抜くことになりました
カテーテルが入っている間尿意を感じないので不思議です。

ベッドに仰向けに寝た状態で看護士さんにカテーテルを抜いてもらいます。

「はーい、抜きますねー。力抜いて深呼吸してください」

痛いのかも、と身構えていましたが、意外なほどなにもなくするっと抜けてカテーテル終了です。

今後トイレに行くたびに清浄綿で陰部を拭くように指導を受けました。
感染予防のためにウォシュレットできれいに洗って清浄綿で前から後ろに拭いてくださいね、とていねいに説明してくれます。
開腹手術での子宮摘出手術では点滴が抜けるまではお風呂に入れないのでこの方法で清潔を保ちます。

とりあえず午前中のミッションはこれで完了のようです。

少し動くと疲れます。
ベッドでゆっくり休んでくださいと看護師さんにいわれ、とホッとしました。
昨日もでしたが意外とやることが多いし検温と血圧測定も一日に何度もあります。
寝れるときにはゆっくり寝ます。

流動食は今日の夜からスタートです

手術当日から水以外のものは口にしていません。
点滴で栄養補給しているのでおなかはすかないのですが、たとえ流動食でも待ち遠しくなります。
今日の夜から流動食が開始になるようです。

看護師さんに「便はでそうですか?」ときかれましたが、全く気配なしです。
水しか飲んでないのに出るのかしら?と思ったのですが、排便は今日のミッションだったようです。

看護師さんがおなかに聴診器を当てて腸の動きを看てくれました。ぐるぐる音はしているのですがまだ動きが弱いようです。

開腹手術の場合、術後の癒着腸閉塞を起こしている場合があるので便が出るまではずっと流動食のままなのです。

癒着を防ぐためにも排便のためにも動かないといけません
一日中うたた寝しながら過ごしたい気分ですがぐうたらしていると別の危機が訪れそうなので尿意と便意をもよおす前に何度もトイレに行きました。

初めて一人でトイレに行ったときはよろよろしていましたが、3回目の夕方ごろにはトイレへの往復もかなり慣れて不安もなくなりました。
ナプキンの汚れもなく、下からの出血はゼロ、経過良好です。

排尿時は毎回カップで尿量を測ります。
排尿回数も記録します。手術前は300ccでしたが手術後は400cc。子宮筋腫がなくなって膀胱が貯められる尿の量が増えたのかもしれません。
もしかしたらわたくし頻尿だったのかも。

無事一人でトイレに行けるようになったのですが便意はおきません。
明日になっても出なかったら下剤を出しますと宣告されました。

朝カテーテル抜いたばかりでもう排便。。
次々にミッションをこなしていかなくてはなりません(汗)

がっつり肉とかご飯とか食べたら出そうなのに。と思うのですが固形の食べ物はまだ先です。
とにかく水をたくさん飲んでみました。

そして楽しみにしていた流動食です!
思っていたよりおいしくてうれしかったです。ずっと水だけだったので牛乳がおいしい。明日の流動食も楽しみになってきました。

流動食画像
初回の流動食。手前左はコンソメスープ。右は重湯(食塩付き)。奥右端はほうじ茶です。

ふらつきが出ないように痛み止めの量を半分に減らす


トイレに行くときまだ少しふらついていたので背中に流れている硬膜外麻酔の痛み止めを半分に減らすことになりました。
この痛み止め、今まで効果抜群だったので量が少なくなるのは不安ですが、ふらふらしてたらトイレで転倒するかもです。

お昼ごろに痛み止めを減らして、そのあと2~3時間くらいは変わりなかったのですが、そのあとだんだん激しい痛みが来ました

痛み止めを半分にしただけでこんなに痛いとは、やはり硬膜外麻酔がかなり効いていたことがわかります。背中の注射は恐怖でしたがやっててよかったです。

夜7時ごろになって痛みが強くて耐えられなくなり、看護師さんに減らした痛み止めの量をもとに戻してほしいとお願いしてみました。
ですが、フェンタニルはふらつきを抑えるために減らしたので別の痛み止めを使うことになり、痛み止めの点滴を用意してくれました。

硬膜外の痛み止めが偉大過ぎて点滴じゃ効かないんじゃないかと思っていたのですが10時ごろには効いてきて痛みが軽くなり、ほっとしました。
痛みが和らぐと眠くなってきて、この日の夜もぐっすり眠れました。

子宮摘出手術【術後1日目】歩行訓練開始

子宮摘出手術【術後1日目】

傷口を初めて見ました

昨日予定通り、準広汎子宮摘出術を無事終了し、子宮を全摘出、子宮頸部と卵管は切除しました。
卵巣は残すことができたのですぐに更年期障害に悩まされることはなさそうです。

硬膜外麻酔のフェンタニルがよく効いて
いるおかげで痛みはあまり感じません。
看護師さんが痛み止めの残量を時々確認にきます。
ボタンを押して痛み止めを追加できるのですが、うまく効いてくれたので一度も押さずに済みました。

手術後初の朝の回診で偉い先生が診察してくれました。
「おなかの傷をみせてくれるかー」
と優しい口調で話してくれます。

手術後は腹帯というマジックテープで止める白いコットンの腹巻でお腹を巻いてガードしています。腹帯を外して偉い先生に縫った傷口を見てもらいました。
いままで腹帯を巻いたままだったので自分でもお腹を縫ったところを見るのは初めてです。


傷口を白い医療用のテープで止めてありました。
傷の長さ約15cmくらい臍下から恥骨あたりまであります

子宮筋腫が大きかったのでやはりこのくらいは切るんですね。

「あ、きれいだね」
と偉い先生が言う通り、本当に傷口はあっさりしたもので、きれいです。

もっと血がこびりついてたり、縫い目がザクザク粗いのかと思ってました。よかった。

二人子供を産んでいるとはいえ傷口は気になるもんです。
溶ける糸で塗ってもらっているので抜糸もなしです。

手術後1日目からから歩行訓練開始

手術の傷口も問題なく、痛みもひどくないので今日からさっそく歩行訓練開始です。

手術の翌日からもう動かされるのかと思うのですが、開腹手術の場合は特に術後すぐ動いた方が手術後の癒着の防止にもなっていいのです。

自分で座ったり立ったりできるようになったので足に巻いていた血栓予防の機械は外れました。

看護師さんに付き添ってもらってゆっくり立ち上がり、歩き始めました。
点滴も尿道カテーテルがつながった尿バッグも点滴棒に引っ掛けて一緒に移動です。

ゆっくりなら全然歩いけるなと思ったのですが、15mほど歩いたところでだんだん頭から血の気がひいていきました

「ち、ちょっと、やばいです」

青ざめながら訴えるわたくし。
焦って看護師さんにUターンをお願し、ベッドへ戻って来ましたが、たどり着いた時には顔真っ青でベッドにへたり込みました。へろへろです。

1日とはいえずっと寝た状態でいて立ち上がると血圧が下がってこう言う状態になるらしいです。
たった1日なのに。
でも手術の次の日だからこんなもんなんでしょうか。
おなかの中も内臓が定まってない感じで立つとおなかの中が下がってくる感じがします。
そして痛み止めが効いているとはいえ立ち上がって歩くと痛いです。

手術後、ガスが出たら流動食開始

昨日は水も飲めませんでしたが、今日から飲水OK
ただの水ですが飲めるのは嬉しいです。水しか飲めないのでガブガブ飲んでます。

このあとガスが出たら流動食開始です。
「ガス出ましたか?」と何度か看護師さんに尋ねられ、まだかしらと気になっていましたが、夕方ごろ無事排ガスです。

めでたく明日から流動食開始です。

動くと腸の動きが良くなるようで頑張って歩きましょうねと励まされ、午後もう一度トイレまで歩行訓練です。

自分でトイレまで行けるようになったら尿のカテーテルが抜けます

午前中の歩行訓練が結構しんどかったのでトイレまで行ける自信がなったのですが腸のためにも頑張って歩かなければです。手術後1日目とはいえ、結構忙しいです。

家族がお見舞いに来てくれました

この日、日曜ということもあり家族がお見舞いに来てくれました。夫さんと息子たち、元気に来院です。
長男がフルーツを買って来てくれました。が残念ながら食べられません。

そうこうしているうちに2回目の歩行訓練の時間です。よろよろと立ち上がるわたくし。
兄弟そろってスマホのカメラをわたくしに向けてきてます!
えと。母治ったら、わかってるよね?

へっぴり腰で点滴棒にしがみつき看護師さんに付き添われトイレへ向かいました。
看護師さんも良く様子を伺ってくれて2度目のチャレンジでトイレまで到達できました。やたー。

しかしベッドへ戻った時には顔は白く少し冷や汗かきました。トイレまで行くだけでぐったりです。
なんてことでしょう。
弱っているわたくしを見届け、夫さんと息子たちは帰っていきました。

看護師さんに

「一人でトイレ行けるならカテーテルもう抜きましょうか

と言われましたが、今日は入れておいてくださいと懇願。
でも明日は抜かれるので自力でトイレに行かなくてはなりません。。

明日の自力トイレに備え、歩いても頭がフラフラしないように上体を起こしてベッドに腰掛ける体勢をとってみたり自分で座って立つ練習をしてみたりしました。
頭を高くして足を下げると少しフラッとします。
頭に血が廻らないんでしょうか。

手術後1日目ですが意外と慌ただしいです

顔を洗いたかったのですが手に点滴が刺さっているし自分で洗面所まで行けないので我慢かなと思っていたのですが看護師さんがガーゼで顔を拭いてくれ体もタオルで拭いてくれました
看護師さん、天使です!

全身お着替えして本日のミッションは完了。
手術後しばらくはのんきにゴロゴロしているつもりだったのですが、意外にも手術後一日目からやること満載でした。

手術後にすぐ必要な腹帯は病院でも買えますが定価販売です。事前に安いドラッグストアやネットショップで購入しておくとお得。
のんきなわたくしは病院で買えばいいやと思って定価(2300円くらい)で買ってしまいました。

小柄で細身の方はSサイズでいいかも。 わたくしはMサイズとSサイズ1枚ずつ購入して使い分けてます。
清浄綿もカテーテルが抜けるとすぐ使います。病院でも買えますが、入院前にお安く購入しておくと安心です。

子宮摘出手術当日
とうとう子宮がなくなった

病院イメージ

朝から水も飲めず、検温と血圧測定の後はやることもないのでさっさと手術着に着替え弾性ストッキングをはいてベッド上で待機です。

夫さんが予定通りの時間に到着しました。
夫さんと少し話していると看護師さんが迎えに来てくれました。

「そろそろ行きましょうか」

いよいよです。
看護師さんと一緒に歩いて手術室に向かいます。

手術室は思っていたより広くて30畳くらいありそう。
清潔で近未来的な雰囲気です。40インチくらいのモニターが3つ、反対側の壁にも2つ、壁の上部に並んでいました。
ついモニター見ちゃいます。
血圧・脈拍などを表示しています。

手術室入り口の椅子に座って看護師さんと待機していると、手術室の看護師さんや麻酔科の先生方がぞろぞろと入室されました。白ヤギ先生もご登場です。

靴を脱いで手術台に横になり点滴の針を腕に入れます。
そして次は硬膜外麻酔
恐れていた背中への注射です

横を向いて背中を丸くした体勢で、背中というか背骨の隙間に針を入れます。刺さった瞬間チクッとした痛みがあり、体がピクッと動いて焦ります。

「痛っ」
と声をあげてしまいましたが、

「痛いですか? 痛み止め入れますね」
と優しく言われほっとするわたくし。

背中なのでどうなっているのか見えませんが、麻酔の管が入ったらしく、管を背中にテープでがっちり固定。
思ったほど痛みはなかったものの場所が場所なだけに緊張しました。

硬膜外麻酔も無事終わったところでいよいよ全身麻酔へ。
点滴から麻酔が入り、目が回るような感じになったところへ『酸素マスク』登場。

「深呼吸してください」と言われた後、

意識消失。。。


目覚めたのは「グリーンさん、手術終わりましたよ」という看護師さんの声掛け。


あ、おわり???


気管の管も抜かれて酸素マスクをかぶせられています。
手術台からすぐ隣のベッドに看護師さんたちがせーので移動させてくれました。
わたくしはマグロ。

看護師さんたちがベッドを押してくれそのまま病室へ。
ここの移動の記憶、とぎれとぎれです。

病室に戻ったところで、夫さんがなにかいろいろ話しかけてきましたが、手術がおわったばかりで疲れているのか麻酔が残ってるせいか眠くて、適当な返事しかできず。

夫はその後やることもないので帰宅です。

わたくしはそのまままた眠り続けました。

手術後は眠いし何もする気にならない

しゅこー、しゅこー… とふくらはぎに巻き付けた血栓防止の機械の空気の音がします。
空気圧でふくらはぎをマッサージして血流を良くしてくれる機械です。心地よい圧がかかります。

しゅこーっと空気の音がする血栓防止の機械



看護師さんが点滴をかえたり血圧・体温を測りに来てくれたりお世話されてる感が安心します

だんだん頭がはっきり目覚めてきて自分の状態が分かってきました。
左手には点滴足には血栓防止の機械、あまり動けません。

しかし同じ姿勢ばかり取っていると良くないようで、看護師さんがからだを少しだけ横に傾けてくれましたが、

痛い!!! おなかが痛い!!


動くとおなかがかなり痛みます
縫ったところの傷よりおなかの中が痛い。
しかも息が苦しい。。。

横を向くと痛いので、少し我慢してすぐ正面に向き直りました。全てがめんどくさく感じます。

点滴の針が刺さった右手も痛い。点滴がつながっているのは左手だけですが、意識がない間に右手にも点滴の針が刺さっていました。

硬膜外麻酔の効果が凄すぎる

体勢を変えると痛いのですが、上を向いてじっとしていれば痛み止めが効いているのでそんなに痛くありません。

足の付け根の辺り、麻酔が効いたように皮膚感覚が鈍いので硬膜外麻酔の効果は絶大なようです。

痛みが強かったら硬膜外麻酔のボタンを押してくださいね、と言われたのですが押すほどの痛みもありませんでした

入院前、手術した方のブログを読んだりしていたのですが、結構術後の痛みがすごいというのが多くて、術後はかなり辛いことを覚悟していたのですが、ありがたいことに痛みはあまり感じませんでした。

担当してもらった硬膜外麻酔の先生が上手かったのかもしれません。素敵です。

痛み止めが入った携帯型ポンプ。背中の管にここから痛み止めが流れます。



良い具合に痛み止めが効いて、苦痛も思ったほどなく、完全に脱力です。

身の回りのことは全部看護師さんがやってくれるので子供に戻ったような幸せな気持ちになりました
看護師さんありがとです。

手術した後はこんな感じで完全脱力、すぐにうとうと眠ってしまい、ときどき血圧測定や点滴交換で目覚めるくらいでした。

痛み止めの効果でケアされる幸せすら感じられた手術後、病院のお医者様、看護師さんありがとです!!

体調を整えてリトライ
手術に挑む

膀胱炎になりながら尿管ステントと共に過ごした9月ですが、いよいよ手術入院の日を迎えました。
今回は自重して過ごしたので風邪も引かず膀胱炎以外は健康体です。

入院手続きも2回目なのでスムーズに進み、昼ごろには自分のベッド上でくつろいで過ごすことができました。

明日の手術の説明に手術担当の看護師さんや麻酔科医の先生、婦人科の先生が、事前の説明と確認につぎつぎとやってきます。注意事項は前回とほぼ同じです。

昼ごはんの後に下剤を飲む
夕食は今日の夜まで普通に食べられる
明日の朝は食事なし、
  水も朝6時以降は飲んではいけない
手術着と弾性ストッキングをはいて待機明日
朝1番目の手術なので8時40分に手術室へ歩いて移動する


今回も朝1番目の手術なので時間的にも前回と同じ流れです。

手術前日には採血、定期的な血圧測定、検温などがあります。そして排便回数も記録。下剤飲んだのできれいに全部出ます。

マグコロールP
下剤は前回と同じ『マグコロールP』


下剤は前回と同じ『マグコロールP』です。
水150ccに溶かしてゆっくり飲みます。
ポカリの4倍くらい濃い味…、まずいです。

排尿の量もカップで計測
毎回シートに記入します。
排尿量を測ったのはこの時が人生で初めてです。
検尿は何度もしていますが、初めての全量計量(300cc)。

頻尿かもと思われる方は、1回の排尿量がどれくらいか自分で測ってみるのものいいですね。
一回の平均排尿量は200〜400ccです。


体重と身長の計測も終わってのんびりと夕食を待ちます。

病院のご飯、手術前
期待していなかった病院のご飯ですが、おいしかったです



普段家にいる時は慌ただしく過ごしていますが、入院中は自分のことだけしていればいいので気楽です
じつはこれが少し楽しみでした

この数日間だけは自分中心でいいんだと思うと自由ってこんなだったんだなーと実感します。

病院の消灯は10時です。せっかくの自由な時間、寝るのがもったいない気もしましたが、明日に備えて早く寝ることにしました。

知らないと困る!
手術前に風邪を引くとどうなるか

手術延期になったのですごすごと退院したわたくし。
しかし入院前日に入れた尿管ステントの痛みは続いていました。
血尿もまだ出ています。痛くてゆっくり歩くのが精一杯なのでタクシーで帰宅しました。
この状態でしばらく過ごすのかと思うと不安になります。次回の受診は10日後です。

退院から4日たってようやくステントの痛みが落ち着いてきました。
血尿は続いているものの初日の真っ赤なものに比べればかなり薄くなりましたが相変わらず熱は続いています。

尿管ステントというのがこんなにつらいものとは思いませんでした尿路結石の方や腎臓疾患の方、これを入れっぱなしにするらしく、大変な治療を受けているんだと初めて知りました。
病院に行くと世の中にはこんなにたくさんの病気があるのかと思い知らされます。

手術が延期になったのでそれまでいったん仕事に戻ろうかと思ったのですが、この状態ではとても無理なのでおとなしく自宅で静養することにしました。
ステントが膀胱に当たって歩くと痛いし、また術前に風邪でも引いたらさらに手術延期になってますます迷惑をかけることになっちゃいますよね。
職場の皆様には大変申し訳ないですが、2カ月間のお休みをいただくことにしました。

白ヤギ先生の外来で手術日を決める

退院から10日後、白ヤギ先生の外来を受診してきました。この日には血尿も熱も治り、痛みもほとんどありませんでした。膀胱炎も薬の効果でほぼ治っていました。


「手術は最短で9月20日になります。えーと、よろしいですか?」


9月20日!
当初の手術日から1カ月先です。
9月2週目でもかなり先だとな思ってました…。
正直こんなに先のことになるとは思わなかったのですが、医者様の都合なのでいやとは言えませんよね。

最短でこの日なのでこの日がダメならさらに先になるということです。
手術をする婦人科の先生以外にも麻酔科の先生の都合もあるのでこれくらいは大学病院では当たり前なのかもしれません。

しかし手術延期ってこんなに先のばしになるとは全く知りませんでした。

手術を受ける患者さん、手術前にうっかり風邪を引くと手術が1カ月くらい先になります! お気をつけください。

わたくしの場合、風邪の熱というよりステント留置で熱が出ていた気もしますが、1週間ほど前に風邪をひいていなければ手術強行したかもしれません。

やはり手術には万全の体勢で挑むべきでした。反省です。


そんなわけで1カ月手術が伸びたのでこうしてブログを書いたり仕事関連の勉強を始めてみたりしました。
考えてみたらこんなに長いお休みを取るのは次男の産休の時以来です。
こんなことでもなければ休みなんてずっと取れなかったと思います

自宅静養中、薬が切れたことで膀胱炎が再発したり、ステントの痛みが完全に消えなかったり、体調面ではいろいろありましたが、耐えられないほどの痛みではなかったのでよかったです。

思いもよらない長期休暇となったのですが、わたくしにとっては今までやりたくてもできなかったことが出来て、思った以上に有意義なものになりました。
こんなことでもなければずっと挑戦出来ないままだったかもしれません。
そういう意味では大変ありがたい手術延期でした。

手術当日、なんと手術延期に

8月20日、手術当日。
手術は本日一番目の9時から。朝から飲食禁止です。

起きてから手術着に着替えていると看護師さんが毎度の血圧チェックと検温に来ました。
血圧はいつもどおり。
検温は、37.7度
昨日の夜から少し上がってます。。。

看護師さんも、ん!という表情。
「ちょっと、先生に報告してきますね」

これはちょっとヤバいんだろうか。のどの痛みは昨日よりすこし良くなってました。

手術着に着替えて弾性ストッキングをはいてスタンバイ。
手術室入りまで何もすることがないのでぼんやりベッド上で待っていると昨日の偉い先生が来ました。

 

弾性ストッキングをはいてスタンバイ
弾性ストッキングをはいてスタンバイです


偉いのに優しそうな先生は、やんわりとした口調で言いました。

「昨日やりましょうって言ったけど、37.7度はちょっと高いな~。無理は良くない。悪いけど延期にさせてもらえるか? 担当の先生ともこれから話すけども…」


延期!!


いやといえるはずもなく、「はい」と答えるわたくし。

しかし、のどの方はもう大したことなく、熱は多分昨日のステントの影響ではと思ったのですが。
困ったなと思っていたら夫さん登場。
いきさつを説明するとやはり
「延期~!! え、で、いつやるの?」

わたくしもそれが気になっていました。
このまま入院して5日後くらいにやるのかしら?

そんなことを夫と話していたら、担当の白ヤギ先生があらわれました。

「いろいろ準備してきていただいたと思うんですが、今回は延期することで決定しました。すみませんが、そういうことにさせてください。」


と丁重にお話いただきました。

「仕切り直して来月の手術になりますが…」

なんと、来月!翌月9月の2週目あたりになると。


ということで本日でいったん退院ということになりました。

はっきりした日程は次回の外来の時にお伝えいただけることになったのですが…。

職場には手術後1か月ほどお休みしますと伝えていたのですが、このお休みも延長しなくてはいけません。言いづらい。

そしてもうひとつ気になるのは尿管ステント
これは今日抜くとまた次回入れるときに大変なことになるかもしれないので残すことになりました。
次回の手術まで入れっぱなしです

白ヤギ先生の話ではだんだん痛みはなくなるということなのですが、尿道から糸が出てます
これうっかりひっかけちゃったらステント抜けてしまいます。抜けちゃったら大変!なので、尿道のところで糸を切ってからの退院となりました。

尿道の出口で糸を切るので尿道に糸はとおりっぱなし。気持ち悪いです。これも耐えるしかないんでしょうか。。

ステントが入ってることでのおなかの痛みと尿道の気持ち悪さ。この状態であと3週間ほど過ごすことになります。

全く予想外のことになってしまいました。

いよいよ入院。

8月19日、いよいよ入院の日がやってきました。

昨日の尿管ステント留置のお腹の痛みがまだ続いています。

結局痛みでほぼ一睡もできずに朝になってしまいました。お腹の中が熱くなってくる感じと痛みとで寝汗もすごかったです。
早く病院に行って麻酔で眠らせてほしいくらいです。

付き添いは夏休み中の高校生、次男くんです。
荷物を持って次男くんと一緒にタクシーで病院へ向かいました。

着替えのパジャマやタオルは
レンタルが便利

入院手続きを済ませ、次男くんにレンタル品の申し込みに行ってきてもらいました。
入院中に着るパジャマの他、バスタオル・フェイスタオルを1日500円でレンタルしてくれます。
さらに入院セットをレンタルすると、以下のものをプレゼントしてくれます。

ボディソープ
シャンプー
歯磨きセット
ストロー
コップ

スプーン
ティッシュ
                   などなど…


入院中に必要な日用品はこれで問題なくそろいます

おかげで荷物がすごく少なくて済みました。

家族が洗濯物を持ってきてくれる方には不要かもしれませんが、わたくしのように家族は男ばかりの場合全くあてにできないので非常に助かります。

その他入院に必要な手続きを済ませ、次男くんは帰宅。
ありがとね。

明日、いよいよ手術

明日の手術に備えて看護師さんが割と頻繁に訪れます。

検温、血圧測定、入院中の注意事項の説明
など、この日わたくしを担当するA看護師がこまごまと面倒をみてくれます。

昼食後に飲む下剤と明日朝着る手術着弾性ストッキングというきつめハイソックスを渡されました。

下剤『マグコロール』
かなりの量です。 これを150ccの水に溶かしてゆっくり飲みます

 

弾性ストッキング
A看護師さんがふくらはぎ周りを測ってぴったりのサイズを選んでくれました

のどのイガイガはだいぶ治ったけれど
微熱が…

看護師さんが一日に何度か検温と血圧測定に来ますが、夜の検温で37.4度
先週ひいた風邪の熱はもうすっかり治っていて喉の不調が残っているだけだったので、この微熱はもしや昨日のステントのせいなのではないかと。。。とても不安です。

鎮痛剤で少し痛みは和らいだもののおなかが熱をもったようにじんわり熱い血尿も続いています

その夜、いつもの担当医の白ヤギ先生ではなく、婦人科の一番偉い先生が状態を確認に来てくれました。

やはり熱が少しあるのと、治りかけとはいえ喉のイガイガがあるのは良くないようです。
偉い先生が喉の奥を見てくれて腫れ具合を診察。

「あ、そんな悪くないね。このくらいなら大丈夫。この調子だったら明日やりましょう」

ほっとする一言です。

この偉い先生、めちゃくちゃ人柄のいい雰囲気が出まくってます(患者の前だけかも知れませんが)。

だいたいどこの大学病院の教授でも『白い巨塔』の権力者のたる威圧感があったりしますが、この偉い先生はそういう雰囲気が全然なくてとても印象的でした。
大学病院にもこういう教授っているんですね。

しっかり夕食を食べ、あすの手術に備えて早く寝ることにしました。
明日は朝から水も飲めません。
病院の消灯は10時なのですが、昨日ほとんど寝てないので9時過ぎには眠りについていました。

あんまり実感がないのですが、明日、ついに手術です。

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